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惑星にて生きる

 「惑星」とは、かつて人類、小さな虫から大型の哺乳類まで、様々な生き物が住んでいた、ご存じの通り「地球」である。人類は資源の確保から、はたまた宇宙へのロマンからなのか、宇宙へと道を進め、様々な星を185個「作った」のである。(惑星って個で数えるのかな?)と、ここまでは一般的に皆知っている。まあ小学生で習うような話である。

 ニマは、一般家庭で惑星37にて普通の生活を送っていた。普通というのは定義が難しいが、不自由なく学校に通い、大きな問題も無く、「普通」に大人になった。友達とお茶しながらおしゃべりするのが好きだったし、化粧や洋服が好きだった。映画が好きだったし漫画やアニメなんかもよく見ていた。日々自分の楽しいことを考え、たまには仕事に悩み、向いてないと落ち込み、友達に愚痴を言い、おいしいものを食べてすっきりしてよく寝る。今度、友人とアフタヌーンティーに行こうと話している。ニマはお茶が好きだ。日本茶からハーブティーまで、色々なお茶が好き。考えると楽しくなってきた。新しい服着ていこうかな、淡いブルーのストライプのシャツ。ノースリーブで首元にリボンがついている。楽しみだな。そんな生活をしている。

 


仁麻は惑星の清掃、管理、観察の仕事についている。惑星増加に伴い、人口が劇的に増加し日々の糧を得る仕事さえ、選べるものは少ない。仕事は楽しくない。人の移り変わりも激しい。今までは、住んでいた惑星16の隣、惑星17の観察だったのだか(あの惑星は良かったな、だってナマケモノとか好きな動物が沢山いたんだもの。)異動により、惑星185に行くことになった。別に離れて寂しい友人も特にはおらず、趣味だって特に無い。家族とはたまに通信すればいいかな。そんな生活をしている。

 惑星185とは、最新に作られた惑星の割には、人類が住み着かなかった、上手くいかなかった星である。環境整備のための4体のアンドロイドが惑星創生から現在に至るまで管理を行っている。我々の仕事は、惑星の状態からアンドロイドの確認である。人がいない惑星など、壊してしまわないのかって?それには膨大な法に対する処理と莫大な金がいる。だったら放置しておいたほうがコスパがいい。

 観察チームは5人。全員で惑星全体の確認をしながら、各々アンドロイドへの接触を図る。

 「仁麻、これあげる」そう言って差し出したのは小さな琥珀糖。好きなのと小さく微笑んだ彼女は、こよりという名で歳が近い。惑星15に住んでいたので、文化が似ていることや容姿も似ている。こよりは仁麻に仲間意識を持っていることが伝わってくる。その視線や空気が、仁麻は嫌だった。

 惑星への道のりは長い。小型宇宙船の窓から外を見る。惑星が増加したことにより、惑星間の移動を宇宙船で行う。今は、様々なニースに合わせ、鉄道を模したものが多い。銀河鉄道への夢を持った人間が多いのだ。勿論乗ったことがあるが、今向かっている惑星185には鉄道は通っておらず、ワープも行えない。完全に遮断された星である。それは何故か、他惑星への被害を未然に防ぐことや、アンドロイドの管理のため、逆に他惑星からの侵入により、惑星全体が奪われてしまうこと。様々である。

 窓の外には、沢山の星が淡く光っている。

 この中で、周りとも離れて、自分だけで。どんな気持ちなのだろう。何も思わないのか

寂しいのか、はたまた滅びたいとでも思っているのだろうか。淡い光が窓のガラスにぼやけて映る。それを見ながら、人も星も同じなのかもしれないと思った。この広い宇宙でどうしたらいいか分からないとでも思っているのかもしれない。なんだか考えるのが、ばからしくなって目を閉じた。

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