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SIDE:グレイ





 グレイはある日の早朝、目を覚ました。外はまだ暗く、お日様はほんの少しだけ海の中から顔を出している。時折跳ねる魚たちも心無しか楽しそうに見える。


 この日だけは魚を料理と結びつけてしまう自分の脳を恨めしく思った。



 これが俺にとっての毎日の始まり。


 そして、一家の一日の始まりだ。



 俺は黙ってお日様に向かって両手を重ねる。そして、祈りを捧げた。


 今日も一日、兄弟三人が怪我なく過ごせますように。







—- 



 祈りを終えた後、俺はすぐに支度を終え、部屋をでた。

 この家は三部屋あり、料理部屋、俺の部屋、妹の部屋に分けられている。

 部屋が少ないのは仕方がないのだ。一から素人の俺が作ったのだから。

 崩壊してないだけ奇跡だと思う。

 

 シトリンのやつは妹の部屋で暮らしている。流石に年頃の男と女が同じ部屋で暮らすのはどうかということで、俺がこの割り振りに決めた。

 結果として女子部屋と男子部屋に別れることになったのだ。


 おかげで、俺は今日も楽しくボッチをしている。

 


 ちくしょう。



 シトリンは少し変わったやつだ。鳥の声真似が得意で、魔法は宮廷魔法使いレベル。腕力も俺とは桁違いに強い。あと、カラスの声を好んで真似る。

 本人はか弱い魔法使いを自称しているが、実際は人間の皮を被った化物だ。 


 『私は「人間」じゃなくて「魔人」っていう種族ですから、腕力とかに差があるのは仕方がないことです』


 なんて自分でも言っていた。



 まあ、その話は今はいい。


 あのツノ生やした義理の妹はおいといて、大食漢の可愛い妹のために料理を準備しないと。

 そう思い、グレイは朝食作りに励むのだった。



 数時間後、俺は料理を終え、暇そうに外の景色を眺めていた。遠くに見える太陽はすでに海から脱しており、直視できないほど眩しく輝いている。



 あれに肉をかざしたら焼肉できるのではないか。



 そんなしょうもないことを考えていたその時、背後から気配がした。

 この気配は...シトリンか。



 「おはよう、シト。よく眠れたか?」



 返事はない。寝ぼけているようだ。

 それでも構わず、俺は会話を続けた。



 「シト、朝食食べな」



 この日も、二人は暖かな朝日に照らされ、軽い冗談を言い合うのだった。


これで視点別の朝の場面は終了です!

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

是非、評価やブックマーク等よろしくおねがいします!

小説を書く励みにさせていただきます!

コメントも大歓迎です。


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