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38.異能


ちょっとした説明だけです。



「さて、今まであやふやだったわけだが…この辺りでしっかり説明しておこう」


レノアが説明を始めだした。


「まず、主に力と呼ばれているのは魔法だ」


「ま、魔法…?そんなの実際にあったんだな…」


改まって言われると…やっぱりここはファンタジーの世界なんだと実感するな…。


「藍華嬢やリリィ、雷神が使っているのがそうだ。おおよそ自然現象と呼ばれるものを自らの生命力を消費する事で具現化する」


「生命力か…それって使いすぎたらやばいんじゃないのか?」


「あぁ、尽きれば死ぬ。だがまぁ普段は無意識下で制限をかけているから死ぬようなことはない。…稀にリミッターを意図的に外す馬鹿もいるにはいるがな」


「他にも種類があるのか?」


「もう一つは異能だ。この枠内に種類などなく、個人で違う。魔法は血縁である程度決まっているらしいが…異能者はなにか強い意志で目覚めるそうだ。この2つで言うとお前の能力というのは恐らく前者だろう?風を発生させていたのを覚えている」


「へぇ、そうなのか?」


「…と、今まではそう思っていたんだが…お前の力は明らかに"異能"だ」


レノアは俺にそう言った後、硝子で出来た器を手に取ると、そこに水を注ぎ始めた。


「……?」


なにをするのか、その意図が掴めないまま見ていると…


突然、こちらを振り向き、俺の方に向かって勢い良く水を掛けてきた。

「うわっ!?」


急に水が飛んでくる。

それに驚いて目を瞑った。

しかし、その瞬間が過ぎても水が掛かってこない。


何故かと言えば、俺の目の前で水が浮いているからだ。


「…ほらな」


「…え?これを俺が…」


触ってみると確かに水の触感がする(当たり前か…)。

意識してみると、ほんの少し力を使っている気が…。


「この世界では、このような力を持った人間をスペシャルと呼んでいる…言うなれば強者のステータスのようなもの、覚えておけ」


「スペシャル…特別、ねぇ。…で、この水どうすれば直るんだ?」


「…一旦、力を抜いてみたらどうだ?」


「わかった。はー……あ。」

言われた通り、気を抜くために息を吐いてみる。

すると…浮いていた水は支えを失い、


バシャァ…


絨毯に帰って行った。


「…拭くもの取ってこい」


「わかってるよ!」


慌てて布を取ってきて絨毯を拭いていく。

すると、座ったまま頬に両手を当てて見ていたリリィが呟いた。


「……馬鹿」


「うっさい!」


たったこれだけのこと、と言ってしまえばそれまでだが…俺は確かに手応えを感じた。


…ちゃんと練習しよう。




読み直して気付いたんですが、今話短いなー…。



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