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27.初夜


エロはありません




俺とアリアは名も知らない森をひた歩いていた


生い茂った木々を掻き分け、蔦を伝って崖を越え、なんかよくわからん触手系の食人花(?)と闘い




「はー………………………迷ってますよね」



「……いやいや!まだわかんないから!まだ大丈夫だから!」



「そのセリフは今ので五回目です…」



「あれ?そんな言ったっけ?………そういう悠もカッコつけてた割に道わからんって嘆いてたけどねぇ?」



「う……で、でも俺は止めましたよ!」



「男の癖にウダウダと…あんま言うと犯すよ?」



「……すいませんでした…」





この森に入ったときは朝で、まだ日も明るかったからよかった、だけど辺りは薄暗くなり始めている


こうなるともう先が見えない


お先真っ暗、作者の将来というやつだ





「アリアさん、そろそろ寝るとこ確保しないと……って…なにやってんすか?」



「ね、これ凄くない?いやー、最近は植物も肉食系なんだねぇ?」




そう言ったアリアは何故か、さっきと似た感じの触手系の植物に捕まっていた


…しかもどこぞのSMのような縛られ方で




「んふ、興奮する?」




この手の誘いにはもう疲れたので、気にせず先に進む事にした



「……じゃあ俺探してきますねー」



「…あれ?…ちょっ、ちょっと!?こんな状態の女の子を放ってくの!?」



「はい。アリアさんは女の"子"ではないので」





…っあ……これは…やっちゃったか?




「へー…そんな風に思ってたの…?」




やっちゃった


…余計な事を言ってしまった…


報復が怖いので走って行くことにする






「っおい!コラァ!行っちゃっていいの!?ホントに行…って速いし!」




「やば…!」



マジで余計なことした!


ここは本気で逃げないと俺の命か貞操が危ない


…どっちも一個しかないのに!







「はぁっ、はぁっ……はー…………終わった…」







「ふふふ、童貞の間に言いワケしてみる?なんであたしを助けなかったのか」




かなり本気で逃げたのに…


てかあんたは…



「……それじゃ言わせてもらいますね…………それはあんたが馬鹿強いからだぁぁぁ!」




しっかり守らないと、とか考えてた俺が甘かった


この人の能力は"活性"…つまり、自らに触れる全ての物を活性化させること


さっきの植物も過度の活性をうけて酸素でも吸いすぎたんだろう…


さらに自分の反射神経を活性化させれば俺なんかには反応も出来ないのだ


さらにさらに、男のハッスルスティックを"活性"でもされると抵抗も出来なくなってしまうのである

(Wikipedia調べ)



「最後に言い訳できてよかったね。…じゃあ楽しいことしよっ♪」



「っっ!!」





ヒギャアァァァァー…



-薄暗い森に男の絶叫が響き渡った-



つまり一番恐ろしいのは迷路のような森でも、奇怪な化け物でもなく、自分より年上のお姉さんだったのだ




※逃げ切れませんでしたが、なにをしたのかは2人しか知りません


ですのでここは読者の自由、そして発想の自由。好きなように解釈していただければ幸いです…







「………はっ!?…あれ?ここは…?」




寝づらさに目を覚ました


……ん?


目を……覚ました…?


…なんだか嫌な記憶が蘇りそうだ…




「あ、やっと起きた♪」



ビクッッ!!



「さっきは楽…ムグっ!?」



なにか言い出しそうなアリアの口を塞いだ



「…それ以上は言っちゃ駄目ですよ。この小説が終わっちゃうんで…だからさっきのは2人の秘密にするんです」



「なんかその言い方の方が卑猥な気もするけど…ま、いっか」



「いいですか?じゃあもう言いませんよね?」



俺は必死で説得を試みた


なのにアリアさん…この女は白々しくもこんなことを言い出した



「……口止め料払えー」



「!?…コイツ!」


「あー…言っちゃうー、言っちゃいそー。放っといたら言っちゃうかもぉー」



「…そろそろキレていいですか?おーい、こっち向け。目を合わせろ、目を。ホントに怒るぞ?」



遠くの誰かに話しかけ始めたアリアに説得を諦め、半ばヤケクソになってきた




「あー、そう言えば悠のあれおっき…んぐぅ!…んー!(離せー!)」



「はぁー…そんなに言うんならホントに襲いますよー?」



「えっ?ホントに♪?」




くらっ…



頭が痛くなってきた…


これじゃ八方塞がり、本当にもう一度しなくちゃいけなくなる…


そう思った俺は、全て投げ出し眠ることにした







「…っぷは!…ごめんごめん、冗談だってー……あー、まぁ途中まで楽しくてノッちゃったけど…もう言わないから!だから許してー………あれ?」



おおっ!?


あたしが主観になってる?



「……すー…すー…」



もう寝ちゃってるな。これは




「こんなの好きにされるに決まってるでしょー?」



モゾモゾ…




「……うー…ん…あー…こんな終わり方で大丈夫か…今回…」





この小説は健全です



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