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24.経緯


その頃、2人は…

という話。


言わば短編、といったイメージです


なにも代わり映えのしない文章なんですが、どうすれば直るのかわかりません(^_^;)


スランプですかね…(汗)

「…う…んん…」



ようやく目が覚めたわたしは、動きたがらない緩慢な体を無理矢理起こした



「あれ…わたし…いつの間に」



いまだ重たい瞼、ちゃんと目覚めるために顔を洗いに行く



鏡を見てハッとした


自分の髪が真っ黒になっている



「あれ?…しばらくならなかったのに…いったいなんで…?」



どうしようもなく嫌な予感がする


今までに何度かこの色になったことがある…一度たりとも良い展開になんてなったことはないけれど




「なんでだろ…?またなにか起こるの?」



これから起こるのか起こったのかはわからない…


だからまずはそれを確かめる必要があった



「大丈夫。今のわたしには仲間がいるから…」



…誰に言うのでもなく、自分にそう言い聞かせて





「なに……これ…っ!?」




最初の異変…


部屋の入り口、ドアを開けたその先に血痕…




「一体誰の…?それに誰がこんなこと…」




ドアにまで飛び散っていたそれに構わず、部屋の外に出た




変に静かね…


ここはホテルなんだから、もしかするとあんな声が聞こえてもおかしくないはずなのに…



「まさか、わたし達以外に誰もいないの?」



黒髪には意味がある


嫌な予感、といっても全部今までのトラウマが絡んでくるんだけど…それを主に伝える、つまり自己防衛機能という意味が




「やっぱり組織の連中がなにかしたんでしょうね…」



通路に人影がないか確認しながら一番近い部屋にいる仲間…


リリィのもとに向かった





コン、コン



ノックの音が簡潔に物事を伝える。人が来た、と





…ガチャ


しばらくして扉が開いた



「ふぁい……なんだあんたか…って、その髪どうしたの?イメチェン?」




正直、この子は苦手だ


仲良くできる気がしない


でも、今はそんなことは関係なく、ただ非常を告げる




「あの…一言だけ言わせてもらうわね………この、ド馬鹿」




一瞬、ぽかんと口を開け呆けた顔をしていたが、その表情はみるみる憤怒の色を帯びていく




「……き、」



「き…?」



「急に意味わかんないんだけど……何様よあんたわぁぁぁ!!」



「…とまぁ、そんなことはどうだっていいの」



「そ、そんなこと?どうだっていい!?…誰が言い出し…」



「あー…わかったから、そんなの後で聞くから……とにかく非常事態よ」




この非常事態に眠たそうにふにゃふにゃしているこの子を見ると、いつもの余計な憎まれ口を叩いてしまった


その文句は後で聞くことにしてようやく事態を理解したのか、今度は途端に真剣な表情になった




「……また組織、なの?」



「そうみたいね」




リリィも組織には浅からぬ因縁があるため、本当に嫌そうに心の底から深く溜め息を吐いた




「他のみんなは?」



「まだわからないわ……悠くんは部屋にいなかったけれど」



「まぁ、あいつのことだから心配して見に行ったんじゃないの?」



実際に、リリィが言ったことはあっていた


…尤も、爆睡していたこの2人に攫われたことまでは気付く訳がないのだが




「みんなの無事を確かめる必要があるわね」


「うん」



前者が藍華、後にリリィが素直に頷いた


言葉を交わす時間が勿体無いといった様子で、二人同時に駆け出した





…異変は。数々の謎を残し、その全貌を露わにしなかった


異常な静けさ、戦闘の形跡、ところどころに弾痕、拭い取られている血…


…さらに、部屋にあった大量の血痕


部屋を出る際、鍵は掛かっていた


ということは…悠くんの血ではないだろうか


唯一開いた窓がなにか意味がある気がした




タッタッタッ……



「………」


「……」



重苦しく黙ったまま……といっても、それぞれ考えることがあって会話がなかっただけなのだが


ここにきてリリィがぽつりと零した



「……大丈夫かな………悠…」



「そう、ね……ちょっと危なっかしいところがあるから…」




この後、事の経緯を知った(言伝を頼まれたサンテの部下に聞いた)2人は、悠がどんな状況に置かれているのかまでは知るはずもなく、本気で心配しながら眠れぬ夜を過ごした





いつもネガティヴなことばっかり言ってますが、お気に入り登録数が増えていくのが本当に励みになります(^-^)


この作品が終わっても、悪い点を見直した上で新作を綴っていくつもりなんで…


読者の方々、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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