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22.銃撃戦Ⅱ


期待してる人がいるのかわかりませんが…


すいません、遅くなりましたm(_ _)m




(うっ…いってて…マズい、マズいぞ…どうする?…このままじゃ、動かなくても死ぬ…かといって銃で武装してる相手に勝てるはずも…)



僅かな時間で、既に床には血溜まりが出来ていた


痛みでまともに考えられない…


このままでは死んでしまう、という現実が冷静さをも飲み込んでいく




その時、もう一度銃声が響いた


ここは防音ではないようで、初めの銃声よりも遥かに鮮明に聞こえた




(…今のは…?上の階からか…まさか、レノアがしくじったのか?…それとも他の誰かが…)



考えれば考えるほど嫌なイメージが頭に浮かぶ…




「なんだ?今の銃声は…上の階から聞こえたが…」


「そうっスね…とりあえず、自分が見てきまっス!」




(…ははっ、こんなやつらばっかかよ…でも今の声で場所がわかったぞ)




皮肉にも、銃声のお陰で冷静さを取り戻した


今の声で目の前にいたこともわかる


さらに、前の2人は上に気をとられている


あとは狙撃されるまえに動くだけだ





すー…、はー…




深呼吸し、十分に力を溜めた




「…ふっ!!」



ガン!




自分が隠れていたテーブルを、目の前の敵に向けて思いっ切り蹴り上げた




「うわっ!…な、まだ動けたのか!?」



「ぎゃあ!…あれ?先輩、前が見えないッス!」



「…こんな連中にてこずってたのか…」




…まぁ一応普通の高校生だから仕方ないよな!


自業自得を前向きに捉えると、テーブルクロスに絡まっている敵に向かって発砲する




バン!バン!



ドッ!…チュン




「ちっ…一人外した!」



「おぶっ!!」



「うおっ…大丈夫か!?後輩!」




一発は確実に後輩(?)の頭をぶち抜いた


先輩(?)の方はよく訓練されていたらしく、横に転がって避けられ当たらなかった



追撃は諦め、この場を離れる事にした




「はぁ…はぁ…っ!?おっと…」



無我夢中で走っていたのでここがどこかかはわからない…


このまま真っ直ぐ行くと、二手に分岐している通路を右に曲がろうとしたときだった




「全員、突撃ぃ!」



その号令と共に、1人2人では済まないほどの足音が聞こえてくる…



反射的に立ち止まり、そっと様子を窺うと角から一気に三人ほど飛び出してきたところで顔を引っ込めた





「普通の人が少なくとも三人以上…左手が使えなくても七人ぐらいなら大丈夫か…」



覚悟を決めた俺は…久しぶりに風を纏い、先頭を走ってきた男に手刀を食らわせた




「ぐあっ!」



「げふぅ!」



1人目は前倒しに倒れ込んだ


と同時に横にいたやつも蹴り飛ばす




「くそっ!誰だコイツは!」




三番目に飛び出してきた男がこちらに銃を向けてきた



「死ねぇ!」




腕ごと踏みつけ、それを阻止する



ガン!



踏みつけた足を軸足にして敵Cを蹴り飛ばした




「ぐあっ!」



「うっ!」



「うわぁぁ!」




ドーン



吹っ飛んだ敵Cはうしろにいた敵を巻き込んで壁に激突した




「この距離で撃たせる訳ないだろ」



「ほぉ…若いの、いい動きをするじゃないか」




さっき聞こえた声と同じだ、指示をだしていた男だな


巻き込まれずにかわされていた


おそらく、実力は中ボス程度だろう


この展開は絶対そうに違いない…多分




「失礼なやつめ…闘って見なければわからんものを」「なんで聞こえてんだよ…」



「いいから、さっさとかかってこんか」




中ボスは、手招きで挑発している。




(こんな状態でまともにやっても分が悪い…なんとかして逃げるか)




「そんな言うんならやってやるよ!」




ダッ



勢いよく走り出して右手で手刀


これは当たる前に左腕を振り上げ、受けられた




「手刀はおとりだ…っ!」



振り上げて隙の出来た左脇に蹴り……!?




「っ!がはっ!」




どうやら隙を突こうとしたのが仇となった


イメージ通りに入ったと思い、左腕を振り上げたのと同時に放っていた突きが見えなかった


おそらく狙われたんだろうな、撃ち抜かれた左肩に正拳が決まってしまう




「はぁ~…この程度か」



しゃがみこみ、傷口を抑えている俺に向かってやれやれと溜め息を吐いている


その姿に苛立ちを覚えた俺は、怒りにまかせて殴りかかった




「人を見下すのもいい加減にしやがれぇぇぇ!」




怒りで加減を忘れ、能力を解き放った俺に対し、不意を突かれた中ボスは壁に叩きつけられ気を失った…




「あっ…思わず本気で殴ってしまった…いてて」




殴った手がジンジンと鈍い痛みを伝えてくる


コンクリートくらいなら砕いてしまう拳を、顎に思いっ切り叩き込んだ…


なんだか、顎がぐっちゃぐちゃになっているのは気のせいだろうか…?


まぁ、死んでいたところでこの物語に支障はないけどな



作者補正:(一応、健全な小説なので死んでません…ただちょっと体が冷たくなっていくだけです)




「…中ボスの扱いってやっぱこんなもんなのか…」



(うるさい、だいたい殴ったのはお前だ)




「うっ…そっ、そうだ!先を急いでるんだった!」




ふと思い出したかのように話を逸らし、再び走り出した




「…さっき逃した一人が気になる…急がないと」




血がなくなり、本格的にフラフラしだした


しかし、弱音は吐かない


常に尋常でない痛みに苛まれ、足が止まりそうになる…


だが、止まってやる気はない




「たとえ…こんな急展開で死ぬことになっても…」




ただ、大事なものを失いたくない…その想いを心に刻み込み、力一杯床を踏みしめた






なんか急に真面目にしたくなりまして…(^_^;)


ついていけない方…ごめんなさい



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