21.銃撃戦
1話目は終わったんですが、ストーリーは変えずに手直ししようと思ってます
あまり変わってないんですが…作者の気持ちの問題ですんで(汗)
バンッ!
姿を現した謎の男は、確認もなしに発砲した
「はっはっは、残念だったな…お前には隠れる場所が…って!?」
見た先に悠はいなかった…
壁に空いた穴が、虚しく白煙を吐いているのがよく見える
「…あれ?」
「…姿を見られた時といい、今のこの様といい…敵ながら同情するよ…」
「なにぃ!?俺だって頑張ってるんだ!余計なお世話じゃい!大体お前…一体どこに…ぎゃふん!」
ビシッ
首に手刀、一発
それだけの存在だったようだ…
「ふぅ…残念な敵でよかった」
気絶はさせたが、勝手に動かれると面倒なので一応縛って置くことにした
あの時、俺は一瞬なら浮いていられることを思い出し、"わざと"銃を落として隙をつくった
タイミング次第では力の浪費に繋がるからだ
敵が何人かもわからないのに、こんな所で疲れているわけにはいかない
「さて、次はどうする?…やっぱりレノアを追ったほうがいいのか…」
(いや、むしろ足手まといになりそうだな…追いかけるのは敵の全滅を確認してからにしよう)
そう思い直すと、銃を手に下の階に向かって走り出した
バン!
チュィン!
(うぉっ!…とっと、危ね…声が出そうになった…ってもうバレてるか…)
階段を駆け降り、廊下を右に曲がった先にホテル内レストランがある
そこに、さっき縛った敵と同じ格好をした誰かが居た、恐らく敵だろう…数は2人、こちらを見ていないことを確認し、テーブルの下に滑り込んだ
(おっかしいな…あの角度から見えるわけないと思ったのに)
俺が発見したとき、無線かなにかで連絡を取り合っているようだった
コイツは気付いてない…
もう1人は見張りのようだったが、連絡の内容に気をとられていたように見える…
コイツも違う…
どちらもこっちを見ていなかったはず…
撃たれたのは滑り込む瞬間、ってことは考えたくないけどまだ何人か…もしくはもう1人どこかにいるな…
現状解説、このレストランはおおよそ四角形になっていて、入り口は悠の通ったもの一つ
奥が厨房になっていて、2人組は厨房の方を向いていた
通路から見た感じだと2人しかいなかったため、隙を狙って等間隔に並べてあるテーブルの一番右の席に滑り込んだ。
だがその最中に当たらなかったものの、一発撃たれている
そのせいで、連中には場所以外はバレてしまった
「もう1人はどこだ…場所がバレる前に見つけないとっ…」
バレないように、テーブルクロスを少し捲り辺りを見渡してみる…
2人組は一つずつテーブルを調べているようだった
「やっぱり探されてるな…急がないと」
再三見回したが、人影すら見当たらない
「いない…か、はぁ~…どこにいんだよ…」
探すのを諦め、考えを直そうと角に寄った直後、
パァン!
パラパラ…
そのタッチの差だった
僅か一秒前には確実に自分がいた場所を、弾丸が通過した…
壁には、ちょうど自分の頭と同じ高さの部分に穴が空いている
(これはホントにマズいな…言っとくけど、こんなとこで死ぬ気はねぇぞ!)
その瞬間、頭をフル回転させ答えを導きだす
(レストランはここから全て見渡せるようになっている…再三に渡って確認したがいたのは最初に見た2人…その2人がなにかした様子はない…テーブルに隠れていた…いや、そんなことをする意味もない…コイツらの目的はホテルの制圧、もしくは俺たちの殲滅のはず。じゃあ…レストラン内にはいないのか…?だとすれば、可能性が消えないのは…)
キュン…
ドッ!
答えを出す前に、見えない敵からの三発目の銃弾がさらに穴を穿つ
(あぐっ…!ちっ…少し気付くのが遅かったか…答えは恐らく、向かいのビルだ…)
狙撃手…その答えに辿り着いた悠だったが、三度目の狙撃に左の肩を貫かれてしまった…
当たりどころが悪く、肩からは延々と血が滴り落ちている。
あまりの激痛に思考もストップしてしまう
既に場所も特定され、痛みで考えることも出来ない…
絶望的な窮地に立たされた悠だった
ホント行き当たりばったりですねー…
話を練るのが苦手で(汗)
でもお気に入り登録が増えていたのはかなり励みになったので
しばらくは頑張ります(`∇´ゞ