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17.月夜の実験Ⅱ


月夜の実験編はこれで完結ですが、なにか質問があればご自由に感想をどうぞ



「え?どうしたの…?わたし…どこかおかしい?」



驚きが隠せない、緊張で表情が強張る


なにかの間違いであってほしいが…


俺は知っている…現実は何より酷なことだと




「くそっ…そんな…手遅れかよ…」




これ以上ないくらい頭を使いすぎて思考回路が片っ端から焼き切れそうだ


乗っ取られればもう手遅れ…


取り戻すには藍華が自力で…または、俺がこのまま力を全て抜いてしまえばいい


だが、後者は…まず間違いなく藍華が死んでしまう


自我が残っているのは珍しいが…ほむらの気まぐれだろう



と、その時だった



「ふはははは!甘いのはどちらだ?小僧が…我を愚弄した罪、咎の炎と化し…貴様の身を、心を焼き尽くす…が、それだけでは足りん……」



自ら作り出した風に乗って声が届いた


その炎鬼の言葉に、最悪の物語が脳裏に綴られていく




「…この村にも消えてもらおうか」




…答えはやはり予想通りのものだった、しかしそんなものは関係ない…


ここには歳をとらない俺にも変わらず接してくれる優しい人達が住んでいる


勿論、そこも計算した上で言ってるんだろうが…


何より…藍華をどうすることも出来ない


今の俺じゃ…なにも…


ただ一つ、方法がある…


そのまま力任せに引き剥がせばいい。


万が一にも成功する確率はない


あえて例えるなら…宝くじの一等が当たり、その帰り道に犬に噛まれ、転んだ時に通行人に手を踏まれくじを落とし、風に飛ばされたくじが突然目の前で起きた火事により燃えてなくなるくらいの確率だ



すまん、

今の例えは頭から消去してくれ




まず確率を下げている要因だが…俺の力が足りない、藍華と炎鬼の間に干渉する力が大きいほどいいのは当然だ


次に藍華の自我だ…


藍華と炎鬼の力に差があることは明白、つまり大きな波と小さな波…すでに飲まれていれば一緒に剥がしてしまう


俺が剥がす前に飲まれてしまえばアウト…


全開ならともかく、今の状態だと時間がかかり過ぎて話にならない


最後に、試せばどちらにせよ俺の命はない


力も時間も道具もなにもない現状だ


助かる道理はない




「…どうした?すぐにでも剥がしにくるものだとよんでいたのだが」



「これはアニメじゃないんだ…分の悪すぎる賭けに藍華も巻き込むわけにはいかない」



「ほぉ…わかっているではないか…その通りだ。可能性など万に一つもない」



全部わかってる…


全部…


いくら考えても答えがでないこと、それを試す度胸もないこと、自分の責任だってこと…



だけど…言い訳だけが頭に浮かんで…




「ぐぅ…うわぁぁぁぁぁ!!」



「くく、ついに発狂したか…自責に押しつぶされたな」



「なに!?…この声…わたしが言ったの?知らない人がわたしのなかにいるの!?」



ついに藍華の体を浸食し始めた


助けないと、藍華に罪はない



「はぁ…もういい…どうせ未練なんかないんだ…せめて藍華だけでも助けてから死んでやるよ!」



「やはりくる…か、そのような状況下で覚悟できる人間は賞賛に値する…悪魔のなかにそんな覚悟を出来る者はいないのだからな」





覚悟の現れであるかのような眩い光を放ち、最後の力を纏ったレイ




「いくぞ…!!うぁぁぁぁ!」




実験部屋は光に包まれた





ドン!





「いてっ!…な、なんで…そんなっ…!」




開いた口が塞がらない…あまりの驚きに目を見開いた










たまに散歩するとよく行く山の、真ん中辺りで座ったまま固まってしまう…



自分ではもう気付いていた






あの時放った光は、瞬間移動…つまり、ワープの為のものだった





この男、ティーラ・ハウンド・レイヤーは、後の藍華の証言により


歴史上、最悪の裏切り者として組織に終われることになる





17.番外を勝手に消してしまって申し訳ありませんm(_ _)m


ほんとにどうかしてたようです(-.-;)


後で読み返しても意味がわかりませんでしたし…


またこんな身勝手な過ちをしたくないので、こうしてほしい、などの要望があればどんどん受け付けます(^_^;)

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