命の査定額
今週もありがとうございました!
来週もよろしくお願いしたします
ただ、昨日来た私の母親関係の書類を見てあまりにも憤りを隠せなかったため今日はこんなことを書かせていただきました
そしてこのままではけして良くはならないと感じています
私の母は昭和3年生まれの95歳です
頭はしっかりしていますが、過去の腰椎の圧迫骨折からの何回かあった感染症のため左足先が動かず要介護2認定で有料老人ホームに入居しています
歩行器を持てば独りで歩けるのですが、我が家は3階建てで階段が障害となり自由に動けないこと、さらにやはりよく感染症を起こして40度近い高熱をいきなり出すので、独りでいる時にそれが起こると危険であり24時間面倒を見てもらえるということで入居させています
これはこの国で生活するものが関係する命の査定額の話です
父の家業は刃物鍛冶職人で自営業でした
ということで、国民健康保険と国民年金でした
もちろん自営業者ですから父も母も国民年金をそれぞれ払ってきたはずです
父親は平成7年に他界しました
現在は一人息子の私がその後母親と同居し、その後私が結婚して現在に至っています
では、そんな母親が一体どれくらいの収入があると思われますか?
昨年の母親の公的年金等の源泉徴収票が目の前にあります
母親はこれ以外には収入はありません
老齢基礎年金(年額)376,556円です
お間違いのありませんように、これは年額ですよ!
毎月これだけ貰えるなら誰も文句は言わないでしょう
年金は2ヵ月に1回振り込まれるので、単純に6で割ると62,760円弱
毎月換算だと31,380円です
お小遣いならいいですね
でも、違うのです!
これは総支給額なのでここから本人負担分の介護保険料81,059円と後期高齢者医療保険額61,961円の合計143,020円が年間で天引きされるのです
143,020円を6で割れば23,836円ぐらいが2ヶ月に1回の年金支給額から天引きされます
なので2ヶ月での手取りは62,760円―23,836円=38,924円です
毎月換算すると年金の手取り額は19,462円です
どう思われます?
この国はこれを年金だなんて胸を張って言うのですよ
年金支給額合計に対する本人保険料負担割合は143,020円÷376,566円で37.98%ですね
これ負担率だけが問題ではなくて、年間376,566円しか収入がない人から143,020円も天引きするとはどういう了見なのだ?ということです
確かに自営業なら年齢関係なく現役で高収入の方もおられるでしょう
しかし、そういう方はいったいどれくらいおられますでしょうか?
庶民の方が圧倒的に多いのではありませんか?
それも95歳にもなったら何も出来ないですよ
幸い母親には私がいます
でも、未婚率がドンドン上がっていっているこの国では何の施策もなければ天涯孤独の老後を送られる方が増えるのは目に見えています
それも勤め人の厚生年金はまだマシとはいえ、現役の時の収入が反映されますから、この低所得者が多いこの国の将来を考えると目も覆いたくなる事実が待っている気がしてなりません
あと控除の方なのですが・・・
私と同居している時は同居老親控除として私の所得から年間58万円が控除できました
ところが、有料老人ホームに入居しているので今は48万円しか控除できません
これもですね・・・当たり前なことで老人ホームに入居している方がお金がかかるのですよ!
だけど控除額は減額される
さらに、母親は私の扶養家族なので母親が負担している社会保険料の年間143,020円も私が負担していると考えても理不尽ではないように思うのです
ところが年金から天引きされている社会保険料は私の社会保険料控除に合算できないのです
言葉は悪いですが、どこまでせこいのでしょうかね?
私も子孫はおりませんので、最後の最後は自分で乗り越えていく必要があります
私の95歳の母親の国からの命の査定額は月額19,462円なのですよ
それも要介護2認定じゃなかったとしても関係なくそういうことなのです
天引きがドンドン増えると言うことは残りの可処分所得が減る
つまり国がお構いなしに国民の命の査定額をどんどん下げていっているのです
これは他人事ではないのです
あなたの将来はいかがでしょう?
この調子だと国はまだまだ庶民から巻あげていきそうでしょ?
選挙に行って自分の生活を守りましょうよ!
この国の国民に対する命の査定額の認識を改めさせましょうよ!
まずは、そこからです