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~夢でした~
「早く起きなさい!!」
ぬくぬくとした掛け布団が体から消え去った。
「ほら! 私もお父さんも朝は食べないのにあんたのためだけにわざわざ作ったんだから! 遅刻も食べないも言ったら怒るからね! 早く朝ごはん食べなさい!!」
「おかん? リコちゃんさんは?」
「リコちゃんさん? 誰のこと言ってるの? 寝ぼけてないで顔洗ってらっしゃい!」
いつもの日常、いつもの朝。
自分の家だからリコちゃんさんが居るはずもない。
うまくいったのか?
確認することもできず、俺はよくできた夢を見たと思いながら顔を洗う。
そういえば夢の中で抓ったほっぺたは痛くなかったなと今更ながら思い出した。
~<夢落ちエンド>~
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