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07

~暗転~



 リコちゃんさんのいる部屋に戻ろうとしたが、扉をくぐる途中でめまいがした。

 全身の力がガクッと抜けて膝をつく。


『……えっ』


 姿勢が保てない。

 血の気が引くとともに意識が端から消えて行くような感覚。

 自分の体勢が分からない。

 倒れかけているのだろうか。

 迫って来る白い床がやけにゆっくり近づいて来る。

 視野がぼやけて狭くなる。


「どうしたの? 大丈夫!?」


 驚く彼女の声を最後に、視界が真っ黒に染まった。



◆目次から4へ



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