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~元気出たよ~



 腹へりはおさまったがネックレスが見つからない。欲しいのはネックレスについている薄茶色の石だけど紐もない。金具もない。困った。

 そんな俺よりリコちゃんさんが真剣に悩んでいる。


 俺はリコちゃんさんがいればそんなに不安でもないのでリコちゃんさんが思考の渦から帰ってくるのを静かにして待っている。


 そういえば俺が来るまでリコちゃんさんって一人だったんだよな。凄いな。俺こんなところ一人とか無理だわ。地面が欲しい。地面が。なんで浮いてんだよ。


「お腹大丈夫? もう一回行けそう?」


 リコちゃんさんが聞いてきたのでブンブンうなずく。石を食べたおかげでお腹いっぱいな感じ。


「さっきの倉庫だけど、左奥の棚の裏に小さめの扉があって、予備のボンベが置いあるスペースに繋がっているはずなの。普段は反対側から搬出していたけれど、棚を置くまでは倉庫からも出入りしてたって聞いた事がある」


 やっぱ倉庫なんだ。そしてこれ全部リコちゃんさんがいた世界の部屋なのかな?


『おけ。いってきます!』


 善は急げってじーちゃんが言ってたのでサクッと棚を動かすべく荷物を退けてどけて除けてのけて……………。


『扉あったよー!』


 備え付けの棚じゃなくてよかったー。途中まで全然動かせなかったから俺のキック力が試される日が来てしまったかと思ったわいわい。


 小さな扉を開けて中腰で進むとガスボンベっぽいのが何本か置いてある部屋に繋がっていた。

 へー。ボンベって灰色だけじゃなくて色んな色のがあるんだなあ。赤と黒のは色からしてヤバそう。


 どれもこれも太いチェーンで倒れないようにされている。


 机にも床にもないなーと思いながら見回すと戸棚みたいな中にネックレスが鎮座していた。

 宝石店の店先みたいに素敵な感じでディスプレイされている。


『ネックレスありましたーーー!!!』


 大きな部屋に戻ってネックレスを自由の女神ばりに掲げた俺は、リコちゃんさんから拍手喝采を受けていた。うむ、くるしゅうない。


 倉庫は壁が透明じゃないのでリコちゃんさんからは扉が開いてる範囲しか見えないんだよね。

 奥のボンベ部屋は全く見えずにやきもきしてたみたい。


「よしっと。予測が正しければこれでクリアするはず」


 リコちゃんさんは大きな機械の横から抱えられるぐらいの機械を取り出してネックレスを丸ごと入れて蓋をした。ネックレスの周りを小さい板みたいなのがぐるぐる動いている。


 あー、ちょうどCTスキャンとか3Dプリンタとかあんな感じ。


 小さな機械がピコピコ鳴ると大きな機械がプシューっと音を響かせた。

 そのまま動きが止まった小さな機械からネックレスを取り出したリコちゃんさんは、俺の首に掛けてくれた。


 ん? 俺が持っとくのかな?


 それにしても苦労したなと思いつつ指で薄茶色の石を弾く。石がキラッと光った。


「-------繋がった」


 あれ?薄茶色の石がでかくなってる。小指の先サイズだったのに大きくなった。

 ディスプレイされてるときは小さかったのに、いや、リコちゃんさんが俺に掛けてくれても小さかった。


 俺が指で弾いたから?


 試しに石を指で摘まむと薄茶色の石はさらに伸びて人差し指サイズまで成長した。


『なんかでかくなったよ!?』


 リコちゃんさんが意味深な笑顔で俺の腕をつかんだ。

 そのまま手を引かれてパイプオルガンみたいな大きな機械の前に連れていかれる。


「これで大丈夫。それを私に返してね」


 満面の笑顔でリコちゃんさんは言うと、俺の返事も聞かずに丸いボタンを押した。



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