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~腹減った~
薄茶色の石をぽいっと口の中に入れてみる。
「………………………!!」
リコちゃんさんの声にならない叫びが聞こえた気がするがきっと気のせい。
石はさらっと溶けて喉を滑り落ちていく。甘いしウマい。
「何やってるの! 早く吐き出して!!」
なんか聞こえるが無駄である。
『えー、なんか溶けちゃったんだけど。めちゃウマー』
「はぁ??」
リコちゃんさん、鬼の形相である。
のど越しよくてめちゃウマかったー!
「嘘でしょ? 溶解するわけない。体温程度の温度で溶けるはずが………」
ぶつぶつ言ってるリコちゃんさんに向けて口を開けてベーしてみる。
「----そのまま上向いて?」
口を開けさせて舌を出させたまま上を確認とはやるなリコちゃんさん。
子供の頃によく飴を上あごに張り付けて食べて無いよとかよくやったなーと思いだす。
「本当に無い……」
リコちゃんさんが難しい顔で考え込んでしまった。
『じゃ、そっち戻るねー』
石を飲み込んだら目まいも脱力も治まったのでとっとと戻ることにする。
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