表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

鬼神のような辺見十郎太さんの萌えな一面


南洲墓地に眠る鬼神の様な戦士、辺見十郎太さんの可愛いエピソードを見つけてしまいました。大柄で、先陣を切って戦う剣の達人、そして逃げようとする味方に対して厳しい処分もしたという話もあります。

彼は空腹で籠を使って飫肥から清武へ移動中でした。

「飯切れならんと思い、握り飯4つあるが、漬物がなかで喰えん」と言います。

漬物2切れを急いで見つけて食べさせると元気になって戦いに向かったとか。

「漬物がないと食べれない」とは子供のようで可愛い。剣の達人、まるで戦うために生まれてきたような,鬼神の様な活躍をする一方で漬物がないと動けなくなるほど空腹なのにご飯を食べれない。そのギャップに人は惹きつけられるのかもしれません。こんな一面が男子にも女子にも魅力的だったように思います。

けれど、食料も限られた戦闘中、生き残ることを考えると彼の一面はやはり理にかなっていて天性の武人だといえるかもしれません。

食物の中にも水分はあります。塩分を取らなければ、体液中の電解質のバランスが崩れるかもしれません。握り飯だけではカロリーは取れてもビタミンB群の不足が心配されます。

胚芽を取り除いた白米のご飯が大好きだった江戸では徳川家茂をはじめ壊血病を患っていた高貴な人々が大勢いました。沢庵などのぬか漬けはビタミンB群が含まれています。

もしかしたら、幼い頃、漬物と一緒に食べるものとお母さんか彼の面倒を見ていたお姉さんに言われただけかもしれません。

どちらにしても戦争中、しかも負け戦の予感が強くなっている最中の微笑ましいエピソードです。

十郎太が会うことができなかった彼の遺児は、明治35年中国にわたり馬賊汪林波として活躍します。日露戦争前夜の中国で敵の背後をかく乱したのではないでしょうか。

いずれにしても、戦争がなければ彼らと周りの人々は違った人生を幸せに送れたにおくれたと思うのです。

桜島を望む南洲墓地に眠る武人たちに合唱。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ