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西南戦争と南北戦争

西郷どんと桐野利秋らを風と共に去りぬのレット・バトラーとアシュレに重ねて

さだまさしの敗戦投手は150年前にもいた!


男性と女性とは脳の作りが違うというけど。

敗戦のニュースを聞くと何故戦争するかと素朴な疑問。

田原坂の戦いその後続く戦いで、薩軍将校は開戦前から負けを自覚していたでしょう。

それなのに、なぜこんなに長く戦争を続けたのでしょう。

桐野利秋は行くごとたなかなあ(いきたいと思わないなあ)と言いつつ、私学館の生徒たちに宇戸谷を後にし連れ去られるように戦場に向かったとも聞きます。

薩軍の将校の事を思うとき、さだまさしの敗戦投手という歌を思い出します。負けると分かっていて自らマウンドに立たなきゃならない。ってこと?

西南戦争の10年程前、アメリカでも内戦がありました。南北戦争です。負けた南部の人々の物語「風と共に去りぬ」は映画とともに大ヒットしました。ヒロインスカーレットは、レットとアシュレ2人とも負けると分かってる戦に赴くのを、愚かなという冷ややかな目で見ています。一方ヒロインの義理の妹メラニーは、ひたすらアシュレの帰還を祈るのです。

レットとアシュレは2人とも戦争に負けることを知っていました。けれど、南部の青年達と老人たちの中には戦いを望む者たちがいて戦いを避けることはできませんでした。

赤いマントを翻し自ら的になったように死んでいった篠原国幹、農家を買って自決した永山弥一郎、「長崎に切られに行きもす」の言葉を残し処刑されると分かっていて出頭した大山綱良、戊辰戦争を経験してきた賊将達は海軍がないことで勝利できないことはわかっていたはずです。

西南戦争従軍記を読んでいて「風と共に去りぬ」とさだまさしの敗戦投手を思い出したのでした。

イケメンだらけの薩賊軍に思いをはせながら、何故戦いを避けられなかったのかと考えるのです。さだまさしさんによれば男ならだれでもそのわけを知ってるそうです。

短い会社勤めで私も戦う男性たちを見たのかもしれません。

入社式のあと同じテーブルで背を丸め無言で軽食を食べていた会長、笑ったことが無いという取締役、彼らは重い責任を背負っているらしいことは容易に想像できました。社員とその家族の生活を守るため、戦う戦士が今もいるのかしら。

恩師や彼らの姿を思い出すと私にも少しだけ敗戦投手の気持ち、分かりそうな気がします。

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