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花嫁の父

作者: みぶ真也

右足の激痛で目を覚ました。痛風だ。

前回の発作から規則正しい食生活を続けていたのだが、ここしばらく友達のお誘いで暴飲暴食が続いたせいだろう。

そっと起き上がる。今日は、結婚式場でのイベント出演の日なのだ。這うようにして棚から薬箱を取り出し、痛み止めを飲む。これで、数時間は痛みが治まるはずだ。

式場に駆けつけると、すでにスタッフや出演者が揃い始めている。12時には結婚を控えたカップルやその家族が式場に集まり、その前で我々がおごそかな結婚式を演じるのだ。

「ヒサシブリデスネ」声に振り向くと、ジョーンズさんがいた。以前、バイオレンス映画で共演し、打ち上げでベロベロになって大暴れして一緒に一晩ブタ箱にぶち込まれたことのある不良外人だ。それが今日は牧師の役だという。新郎役はホストのバイトもしているアキラくん。新婦は初めて一緒に仕事をするめぐみさんという女の子。ぼくはその父親だ。リハーサルを終えると右足がジンジンしてきた。薬が切れてきたらしい。本番前に痛み止めを飲もうとバッグを開ける。しまった、痛み止めを持ってくるのを忘れた! つづく


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