ひとまず練習
「じゃあとりあえずは一番弱いレイドボスで練習してみますかね」
「えー、もういきなり強いやつでいいんじゃない?」
「いいねいいねそうしよう!」
(そんなぁ~勘弁してよ~)
私はあざといくらいに目配せをしてプレゼンに助けを求めた
「まあまあリボンさんやリングさんは初心者なんですからまずは練習ということで……お互いの相性を確かめるという意味もあるので」
「そうね初心者がいるのを忘れてたわ」
「お姉ちゃんもそれでいい?」
「うん是非そうしよう!」
「こうして何とか事なきを得て一番弱いレイドボスで練習することになった。」
「リングさん前にも教えたと思いますがこのゲームは前衛職と後衛職というものがあり基本的に私とリングさんの後衛職がやることは前衛職の補助です。ですから直接モンスターと退治して殴り合ったりすることは少ないので安心してください。」
「少ないって後衛職なのに殴り合うこともあるの!?」
「モンスターが前衛職を無視してこちらに突撃してきたり前衛職がやられてしまってなんとかこちらで態勢を立て直さないといけない時とか特殊な時は必ず訪れますから…でもそんなに頻繁に起こることではないし私たちがそうならように全力尽くしますので腹をくくってください。」
「うう…やっぱり不安だなぁ…」
「というか前も同じように教えたはずなんですけどねぇ…まあ結構昔のことですしリングさんは最近勉強ばかりでゲームはご無沙汰でしたから忘れても無理はないですけど」
「そうだったけ?その時の私どうしてたの?参考までににききたいんだけど」
「思い出さない方がいいですよ、とりあえずひどい目にあってたとだけ………トラウマすぎてあえて記憶が封印されてる可能性もありますねこれは」
「……きかなかったことにしとくね」
「ええ私も言わなかったことにしておきます……」
私たちは腹くくってレイドバトルの練習に向かった。