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お得意様の空賊ギルド

リングはデコレに連れられてデコレのお店の太客という空賊ギルドにやってきた。


「空賊ギルドって怖い人じゃないよねデコレちゃん?なんだか緊張するな……」


 物々しい空賊ギルドの雰囲気に押されてぎみのリング


「見た目や雰囲気は荒々しいですけどみんな気のいい人たちなので大丈夫ですよリングさん」


「おっデコレちゃんまた新作スイーツを持ってきてくれたのか助かるな」


「デコレちゃんのスイーツ楽しみにしてたんだ、さあさあ早くギルマスのところに行ってくれ」


「ご丁寧にありがとうございます。」


 門番の空賊ギルドのメンバーたちに案内されてリングたちは空賊ギルドのギルドマスターのところに案内された。


 物々しい扉を開けるとそこには優雅にコーヒーをのみながら座っている人物がいた。


「ようデコレよく来てくれたな散らかってるけどまあ座ってくれ」


「はい、それじゃあお邪魔しますね」


「今日はギルドのみんなでダンジョン攻略に行こうって思っててな、そのダンジョンに入る前にデコレのお菓子で景気付けとステータスアップしてから行きたいんだ」


「はい聞いています、長帳場になるからちょくちょく私のお菓子を食べながら攻略していきたいんですよね?わざわざ私を指名させていただいて光栄です」


「デコレのお菓子はうまいしプレゼンからの紹介もあるからなダチの頼みならこれくらいわけないってってことなんだが…」


 パーティーはリングの方に目線を移した


「何でリングがいるんだ?」


「それはこっちのセリフだよパーティー」


「またプレゼンさん関係のお知り合いってことですね、リングさんはうちのお菓子屋さんのアルバイトなんですよ、パーティーさん」


「へーなんか面白そうなことやってんなリング」


「まあデコレちゃんに頼まれてなし崩し的にね、逆にパーティーとデコレちゃんはどういう関係なの?」


「パーティーさんはうちの太客のお得意様なんですよ!」


「太客のお得意様?どういうこと?」


「うちの空賊ギルドの連中はみんな甘いものが大好きでな、いくらお金があっても足りないんだよ、そこでデコレが新作お菓子をなるべくたくさんの人に試食して欲しいってお互いに条件が重なってうちらは美味しいお菓子を安く大量に仕入れて、デコレはうちの連中からお菓子の感想を聞けるって契約だ」


「空賊ギルドの皆さんはグルメな人が多くて感想も的を得ているものばかりで助かっているんですよ、味が微妙だった時にこっちに変に遠慮して誤魔化さないので」


「うちの連中は嘘がつけない奴らばっかりだからなマズい時はマズいってハッキリ言うから」


「素直で率直な感想を求めているので私としてもその方が嬉しいんです、食べた人の素直な意見がパティシエを成長させるのです!」


「なるほどねお互いWINWINな関係ってことだね、二人共良かったじゃん」


「ああプレゼンにいいとこを紹介してもらえてよさったぜ!」


「プレゼンさんにまたまた感謝ですね」


自分で陰キャって言ってる割に交友関係広いよねプレゼンっと頭に思い浮かべるリング。


ところ変わってプレゼンの家


「はっくしょん!うう…風邪ですかね……ますます引きこもらないと……」


「引きこもってるから体調を崩すのですよお姉ちゃん!ギフトと一緒にお散歩に行くのです!」


「うーんまあ煮詰まってるとこですし気分転換にそれもいいかもしれませんね」

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