リングのお姉さん力
「ふぅ勉強になったよプレゼンでもどういう繋がりでデコレちゃんのカフェをデザインすることになったの?」
「仕事で疲れきって街でボーッとしてた時にデコレちゃんがお菓子差し入れしてくれたんですよ、その心があったかくてあったかくてやる気を取り戻した私は恩返しのためにデコレちゃんのお菓子屋さんに通うようになったんです」
「なるほどさすがデコレちゃん優しいね」
「プレゼンさんがこの世の終わりみたいな顔で佇んでいてなんだなほうっておけなかったので」
「あの時は本当にありがとうございましたデコレちゃん、私あの時デコレちゃんのことが天使に見えて運命を感じちゃいましたよ」
「私はあの時はまだお店を持っていなくて誰でもいいから自分の作ったお菓子を食べて欲しくて街の人たちに手当たり次第にお菓子を配っていたので別にプレゼンさんが特別ってわけじゃないですけどね」
「そんなぁデコレさぁん……」
「プレゼン多分デコレちゃん照れてるだけだよ」
「ちょ、ちょっとリングお姉さんどうして分かるんですか?恥ずかしいです……」
「だってデコレちゃん顔が赤くなってるもん」
「え?そうですか?やだぁ……!」
「リングは人のことよく見てますよね、私は人の気持ちに鈍感な方なので見習いたいものです」
「こればっかりは生まれつきの特性みたいなものだからプレゼンはプレゼンでいいとこがあるんだからそのままでいいと思うよ」
「リングー相変わらず優しいですーよしよししてください」
「あっいいな私もリングお姉さんによしよししてもらいたいです……」
「デコレちゃんもおいでー?よしよししてあげるよ~」
「そ、それじゃあちょっとだけ……」
「リングによしよしされると生きる希望がみるみる湧いてきます~」
「私も……なんだか心も身体もポカポカしてきて気持ちがいいです……」
「プレゼンもデコレちゃんいっぱい頑張ってるからね、いっぱいよしよししてあげるよ」
リングのお姉さん力で幸せ空間が形成されたのでした。
「ふぅそれじゃあお菓子とよしよしで満たされましたのでそろそろ失礼しますね」
「またねプレゼンっていってもどうせ明日も学校で会うんだけど」
「またいつでもきてくださいねプレゼンさん」
「はいまた寄らせてもらいますよ、それではー」
そういうとプレゼンはほうきに乗って飛んでいってしまった。
「さあもうそろそろ暗くなってきましたし私たちもそろそろ店じまいしましょうリングさん」
「うんデコレちゃん今日はすごく勉強になったよ」
「あ、リングさん次はお店でのお仕事じゃなくて外での営業のお仕事を教えますね」
「ええ!?このお店外回りの営業なんてこともやってるの?」
「詳しい話は次回のお楽しみということで」
「うんわかったよ」
こうして次のアルバイトの約束をしたリングは仕事を終えてログアウトするのでした。