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天才パティシエのデコレちゃん

「いらっしゃいませー!お好きな席に座ってメニュー表を見ながらお待ちください!」


 見つけたカフェに行くとウェイトレスらしき小さな女の子に席に案内された。


 たくさんのお菓子をお盆に乗せながらお客さんが座っている席に丁寧に並べてはすぐに厨房に次の注文のお菓子をとりいく


 合間合間にお客さんに呼び止められて注文をとっていくまだ小さいのにすごく良く働く子だな、ここのお店の店主の娘さんとかだろうか?と眺めて考えていたら私が見つめていることに気がついたのか私の座っているテーブルに近づいてきた。


「ご来店ありがとうございます!ご注文はお決まりでしょうか?」


 テキパキとした受け答えにメイドさんのようなフリフリがついた服を着たとても可愛らしい子だ、年はリボンと同じくらいに見える。


「あ、ごめんなさいまだ決まってなくて、えーと何かオススメとかはありますか?」


「でしたらこのお店自慢のベリーベリーショートケーキがオススメですよ、ケーキを一個頼むとお好きなお飲み物も一緒についてきてお得です」


「だったらそれにしようかな、飲み物はうーんとそれじゃあ紅茶で」


「はいベリーベリーショートケーキ一つに紅茶一つですね承りました、すぐご用意いたしますね」


 ぺこりとお辞儀をすると女の子は厨房の方へと向かっていった


 接客も完璧でなんてできた子なんだろう、やっぱりパティシエの娘さんとかだと物心ついたころからお店の手伝いをしていて小慣れているのだろうか?そんなことを考えていたらすぐにショートケーキと紅茶が届いた。


「ベリーベリーショートケーキに紅茶です。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」


「はい、大丈夫ですありがとう、まだ小さいのにちゃんとしてて偉いね、このカフェの店主さんの娘さんなの?」


「いえ、私がこのカフェの店主ですよ」


「ええ?あなたがこのお店の店主さんなの!?」


「はいこのカフェ店主のデコレです、気に入ったら是非常連さんになってくださいね綺麗なお姉さん」


「すみませーん注文いいですか?」


「はーい、それではごゆっくりお姉さん」


 デコレと名乗ったウェトレスではなくこのお店の店主はすぐに次のオーダーに向かってしまった。


 あの幼さで店主ってすごすぎるよね、もっとお話したかったけど今はお店が忙しそうだしまたの機会にしようかな?


 私は届いたベリーベリーショートケーキを早速いただいた。


「うーん美味しい!」


 これはリピ確定だね他のお菓子も食べてみたいしまた来よう!私は胸の中でそう誓ったのだった。

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