VRシチュエーション
リボンとカシミアは水兵さんの格好していた。
そしてリボンは大きな船に乗り旅立つ、それを名残惜しみながら見送るカシミア
「さようならリボン必ず帰ってきてね!」
「カシミアちゃん私必ず帰ってくるよ!」
「約束よリボン!」
「うん約束するよカシミアちゃん!帰ってきたら結婚しよう!」
「ええ!ええ!私ずっと待ってるわー!」
船は出航し港から離れていく、二人間結ぶリボンテープもやがて切れてしまった。
「リボンー!」
「カシミアちゃーん!」
二人は声の届かなくなる時まで、船がやがて夕日に向かって小さく小さくなるまでお互いの名を呼び続けた。
「いやー愛する二人の悲しくも感動的な別れ! これぞ港で繰り広げられるロマンス最高でしたわね?リボン」
「相変わらず私たちは恋人同士の役なんだね……でもこの可愛い水兵さんの格好できたのは楽しかったな、船もすっごく大きくて夕日も綺麗で恋人同士ってのはおいておいて想い合ってる二人の別れってシチュエーションは感動的だったし、やっぱりこのVRシチュエーションってのはすごいね」
VRシチュエーションとは例えばお城での舞踏会、例えば色とりどりの明かりがついた家々の街でのクリスマスなど様々なシチュエーションをそのシチュにあった服で様々なストーリー形式で体験できる遊びのことである。
「やっぱりVRの世界はすごいなぁなんでも出来ちゃうんだもん」
「本当ですわねこの時代に生まれたことを感謝しなくちゃいけませんわね」
「二人は満足げに次のVRシチュエーションの場所へと向かう」
「次はどんなシチュエーションにしようか? いっぱいあって迷っちゃうな~」
「私のオススメはそうですわねクリスマスなんてどうすか?」
「え? クリスマスって今の時期じゃないけど大丈夫なの?」
「このゲームは世界中で流行してるゲームだし世界のどこかは今クリスマスなのです、だから一年365日通して様々な国の様々なイベントごとを体験できるようになっていますの」
「ほへー本当にすごいなぁなんでもありだ、いくら時間があっても足りないね」
「そういうことです、ささ次のシチュエーション会場に向かいますわよリボン」
「OKカシミアちゃんどんどんいこう!」
次はどんなストーリーでどんな景色がまっているんだろう、胸を膨らませてリボンとカシミアは次の会場に向かった。