いざ舞踏会の街へ!
「新しい服を作って貰うからにはあらかじめどんな服がリボンに似合う確認しないといけませんわね」
デート兼リボン似合う服探しにでかけたカシミアがまず口にだしたのはそんな言葉だった。
「似合う服か~キュートに可愛いのもいいしクールカッコいいのもいいよねうーん迷っちゃうな」
「服屋さんにつく前から迷っていたら今日中にきめれませんわよリボン」
「そんなに急いで決めなきゃいけないの?」
「舞踏会での御披露目会という名目のファッションショーまでには間に合わせたいですからね」
「そんなに無理してファッションショーに出なくても私はカシミアちゃんに服を作ってもらえるってだけで幸せだけどな」
「いけませんわ! リボンの可愛さを全世界に見せつける絶好のチャンスなのですから絶対ファッションショーはでましょう!」
「そんな大袈裟な……私ってカシミアちゃん言うほどじゃないと思うけどな普通だと思うけど、可愛いていうならやっぱりお姉ちゃんみたいな清楚で笑顔が素敵な人のことを言うと思うんだけど」
「リボンは自分のことを過小評価しすぎですわ! リボンほど磨けば輝くダイヤモンドのごとき原石はめったにいないんですのよ?」
「そ、そうかなぁ?」
「今までたくさんの女の子たちをコーディネートしてきた私が言うんですから間違いありませんわ! さあ一緒に栄光へと続くレッドカーペットを突き進みましょう!」
「えへへ、まだそこまで自信はないけどカシミアちゃんがそこまで行ってくれるなら私も頑張ってみるよ」
「そのいきですわリボン! さあこの煌びやかなファッションの最先端をいく街で私がリボンという原石を立派なダイヤモンドに磨き上げてみせます!」
カシミアに乗せられる形になったけどまんざらでもなくなったリボンは自分がどう生まれ変われるのかワクワクドキドキしながら煌びやかな舞踏会の街をカシミアと共に歩き出した。