リボンとリングは着せ替え人形
「うーんやっぱりリングは何を似合うよ素材がいいからね」
「素材がいいとか言われると照れるよ、やっぱり恥ずかしい……」
「そのメイドさんの格好も素晴らしい! ご主人様っていっていって! こういうのはシチュエーションが大事だから」
「ね、まず部屋から一回出てノックして御主人様お呼びでしょうかってやってくれる?」
「なんでそこまでしなきゃいけないの?」
「この前茶会で出したお菓子結構高かったんだよ?レアアイテムってやつ」
「うう……それを言われるともうしょうがないな」
リングはウールーに言われた通り一回ドアの向こう側に歩いていった
「えーと御主人様何かご用……」
「ノックも忘れずに! あともっと萌え萌えな感じでよろしく!」
「はぁ……まあお菓子のお礼もあるしな、それじゃいくよ
コンコン、御主人様お呼びでしょうか?」
「うむくるしゅうない入ってくるがよい~」
「それでは失礼させていただきます」
カツカツと足音たてながらウールーの近くまで歩くリング
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「おお! ベテランメイドぽい!リングメイドさんの才能あるんじゃないの?」
「うーんお爺ちゃんの神社の御子さんのアルバイトをしたことあるから接客業にはなれてるかも」
「接客業って……なんか現実に引き戻されるからそういうリアルを彷彿とさせる言葉禁止禁止~!」
ウールーはまるで小さな子供手足をバタバタさせる。
「はぁ……ウールーってそういうところほんと子供だよね」
「欲望に忠実だと言って欲しいねふふふ……」
すると隣でも似たようなことがおきていた
「きゃあ! リボンはやっぱり可愛いですわ何を着ても似合います!」
リボンがカシミアちゃんの見繕った服を着せてもらって喜こんでた
「この服お姫様の服みたいですきー! ひらひらが可愛いの! えへへ誉められるの嬉しいねお姉ちゃん」
「そうだねリボン」
私もあれこれ言っているけど一人の女の子だ、可愛い衣装きて可愛いと誉められると嬉しい
「それにしてもよくこんなクオリティの服を次から次へと思いつくよね二人共すごいよ」
「ふっふーんそうでしょうそうでしょう」
「私はまだまだお姉様ほどではないですが世界中のみんなが私が作ったの服を着て幸せになってくれるのが夢なんです!」
今いる世界はゲームの世界だけどそのゲームの世界で作った服を現実でも再現できるような技術があるのだ
「カシミアちゃんの夢私も応援してるよ」
「うん私もカシミアちゃんが作った服リアルでもいっぱい着るからね」
「私もまだまだ妹には負けないよ!」
「いつか絶対追い越して見せますお姉様」
ウールーとカシミアは姉妹だけど服作りに関してはライバルでもあるのだ、こうして二人の作った服を試着して二人の夢に協力できたら私も何よりも嬉しい。
「さあ次の服ですわ」
「どんどんいっちゃおう!」
「さすがに1日で何十着も着まわしされるのは着せ替え人形みたいで疲れるけどね、あはは……」