私がおかしいの?
「まずですねぇ残酷な真実お伝えしますが血の繋がった家族であろうと相手のことを100%理解することなんて不可能なんですよ」
「えっ…プレゼンってそういうこと言う人だったんだ…」
「話を最後まで聞きなさいシスコン!」
「理解しあえない部分があったとしても別に相手に対して愛情ないってことは全然ないんですよ、私は妹に自分のやりたいことやりたいようにやって自由にのびのびと生きて欲しいと思っているからこそ妹にあまり口出しはしないようにしているんです」
「それってなんだか冷たいんじゃないの? 家族なら正しい方向に導いてあげるようお手伝いしてあげるのが普通なんじゃないの?」
「うーんそういう考え方もありますが要はバランスの問題なんですよ、そうやってリングがリボンさんのやることなすことに口出ししてるとリボンさんは自分で自分のやりたいことやどういう風な生き方をしたいのかも決められない芯のない人間になってしまいますよ? それな不健全だと言っているんです!」
「でも……それでも私はプレゼンたちみたいな放任主義みたいな考え方にはなれないよ……」
「いきなり私たちみたいになれとは言いませんよ、私の考え方が100%正しいとは言いませんし言えないです。ただ……」
「ただ?」
「ただもっとリボンさんと本音で語り合ってみてもいいと思いますよ? リボンさんももう小学校高学年、いつまでも周りに助けてもらうだけの存在じゃないんです、もっとリボンさんがどう思ってるのかどうしたいのかをリボンさんが一番大好きなあなたが確かめてあげてください。」
「リボンの気持ち……本音……うん分かったよプレゼンの言うことにも一理あるのは認めるでもやっぱり私は私の信じるやり方でやってみるよ」
「好きにすればいいと思いますよ、これは二人の問題ですからむしろ家族のことに暑くなって余計な口出しをしてしまいましたスイマセン」
「いいよプレゼンの考え方とか生き方とか私は全部理解してるわけじゃないけどプレゼンが私たちのことを本気で思ってくれてることはしってるから……」
こうして私とプレゼンの口論は終わって私はプレゼンのアドバイスに従ってみることにした。
「私と結が共依存してる……かぁなんかショックだな私はただたった一人の妹を大事にしてただけなのに……」
でも確かにプレゼンの言うとおり私は結の気持ちを言葉にして聞いてみたことはあっただろうか
なんとなく姉妹だから家族だから分かり合えると思い込んでいたのではないだろうか?
そんな風には思いたくないけど私は単純に結が普段何を考えてるのか、私のことをどう思っているのか、私自身がそれを知りたくてプレゼンの言ってることが間違いで今までの私が間違ってなかったことを証明したくて結に確かめてみることにした。
「結……あっ」
結が帰ってきたのでプレゼンにも言われた話をしてみようと思ったところなにやらもう一人女の子がいて楽しそうに喋っていたので私は言葉を引っ込めた