ウールーとリング
「ねえウールーは何でファッションデザイナーになろうと思ったの?」
「急にどうしたのリング~?」
「そういえば聞いてなかったなーと思ってなんとなく聞いてみちゃった」
「なんとなく……ね~」
ウールーは一呼吸置くと話し始めた。
「なんか自然とね、お家がファッションデザイナーの家系だからそうなるのが普通だと思って、子は親のまねをするものでしょ?」
「うーむ、確かにそうか。私もなんとなくおじいちゃんの神社を手伝って巫女さんやってたりするし」
「でしょでしょそんなものだよ~」
なんだか流されたような気もするけどウールーはつまらない嘘はつかない性格なので本当の事なんだろうな
「じゃあウールーはこのまま将来ファッションデザイナーになるの? 」
「やっぱりお父さんとお母さんが大きくしたブランドをさらに世界に羽ばたかせられるようなお手伝いがしたいかなって思ってるよ~」
「なるほどでもそれはやらなくちゃいけない事って感じでウールーのやりたい事って感じじゃないよね」
「まあそうだね~」
「ウールー自身がやりたいことってないの?」
「私が自身がやりたいことか~うんとカシミヤちゃんが世界一のファッションデザイナーになるのをこの目でちゃんと見届けてから死にたいなってとこかな」
「それ人のことじゃん」
「人のことじゃないよ、大事な妹のことだもんちゃんと応援しなきゃ」
「なるほど……家族の幸せがウールーの願いってことなのかも」
「そういうことかもね」
「そういうリングは夢とかないの?」
「私もう実は夢かなっちゃってるんだよね」
「えー?それってなになに?」
「私家族みんなと幸せに暮らせますようにってずっとずっと思ってるんだ、それが私の夢ずっと変わらず家族仲良しで暮らして生きたい」
「なるほどリングらしいかも」
「って私の話はいいからウールーこそこれからどうしたいとか決まってるの?」
「私はそうだな~カシミヤちゃんがもう少し自分に自信を持って夢を追いかけられるようにもらえるようにサポートするのが今の私の目標ってかな」
「なるほどね私もリボンに同じような気持ちを持ってるからわかるよやっぱり妹には、家族には幸せになってほしいもんね」
「そういうことそういうこと」
お互いの気持ちを確かめ合ってより絆を深めあったウールーとリングでした