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リボンとカシミヤ、二人は友達

「ケイトちゃん、私とお友達になってください」


「ええ!? いいですけど、私でいいのですか?」


「うん、私前からケイトちゃんと友達になりたかったんだ」


それが結とケイトの唐突な出会いであった。 結とケイトは編み物とか洋服とかおしゃれとか女の子らしい趣味ですぐに意気投合した友達になっていきました。 二人は毎日おしゃれな話をしたりして過ごしました。


「ねえケイトちゃんは大きくなったら何になりたい?」


「私はお父さんとお母さんと同じファッションデザイナーになりたいの」


「結ちゃんは何になりたいの?」


「私はたくさんあるんだ、おじいちゃんが勧めてくれる神社の巫女さんにスチュワーデスさんとかお花屋さんとかとにかくいっぱいやりたいことがあるんだ」


「そうなんだ……結は自分が本当に夢を叶えられるのか迷ったりしない?」


「え?どういうこと?」


「大人になったらどうなるのかなって不安になったり未来のことを考えたりして不安になったりしないのかってことです」


「うーん私は楽しみだけどな早く大きくなって夢をいっぱい叶えて素敵で楽しい毎日を過ごすんだ、カシミヤちゃんはそうじゃないの?」


「私は自分に自信がないから本当は不安なの自分にお父さんお母さんお姉ちゃんほどのファッションデザイナーの才能がないのが薄々わかってるから」


「えー?ケイトちゃんの作る服凄いのばかりだと思うけどな確かにケイトのお姉さんの作るお洋服も凄いけど、私は凄すぎてよく分からないところもあるし、私はカシミアちゃんの作るお洋服大好きだよ?」


「本当にそう思う?」


「うん思うよ、ケイトちゃんの服可愛いもん」


「…………ありがとう結ちょっと元気湧いてきたよ、急いで頼まれた服作っちゃうね」


「いいよいそんなに焦らなくても……」


「さっそく家に帰って続きに取り組まなくちゃ!」


「え?ケイトちゃ……」


ピュー!


ケイトは走っていってしまいました。


「ケイトちゃんは相変わらずこうと決めるとまっすぐだね、私も見習わなくちゃ」


感心するリボンなのでした。

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