試合の後でみんなの武器の見せ合いっこ4
「お姉ちゃんの武器は……死神だっけ?」
「そんな物騒なのじゃないよ!し・き・が・み!」
「なんだかそれふわふわ浮いて幽霊みたいで不気味よね」
「そんなことないですよ~式紙は霊力込めて悪霊とか悪しき存在を倒すために生み出されるむしろ守り神みたいな存在ですから、ねリングさん」
「そんな単純なものじゃないけどね、式紙は「擬人式神」「思業式神」「悪行罰示神」って三種類あって…」
「わーわー!リングさん小学生の二人には難しいですし私たち戦った後で疲れてるですからそういうのはまた今度にしましょう」
「そうだね私も疲れてるし」
「えーちゃんと聞きたかった」
「私も気になるわ!」
「うーん一番有名な儀式式紙は紙で作った人形に霊力を込めて動かすものだよ、この普通の紙の式紙のように意志、つまり心がないのものは下位式紙。そして私さっきの戦いで召喚した朱雀のように自分の意志や心を持っているもの上位式紙っていうんだよ」
「それって具体的に何が違うの?」
「下位式紙は私が自分で操作しないとただ浮いてるだけだけど朱雀とかの上位式紙は一回召喚してしまえばやられちゃうまで私が操作しなくても自分の意志で戦ってくれんだ。その分ものすごい量の魔力を使っちゃうから一か八かの賭けになっちゃうけどね」
「へーリングお姉さん詳しいのね、どうしてそんなことに詳しいの!?」
「ふふーんお姉ちゃんはなんてたって本当の神社の巫女さんだからね」
「ええ!? リングお姉さんって巫女だったの?格好いい」
「巫女っていっても夏休みとか冬休みの時におじいちゃんとおばあちゃんの神社でアルバイトしてるだけだよ」
「それでも立派なことだと思いますよ~」
「うんやっぱりリングお姉さんはすごい人だわ! さっきの戦いの作戦も殆どリングお姉さんが考えたんでしょう? 頭いい人ってカッコ良くて素敵!」
「あははそんな誉められると恥ずかしいな」
「お姉ちゃん誉めてもらえる時は素直に喜ばなきゃ! お父さんとお母さんもいつもいってるもんね」
「そうだねありがとうバディちゃん、プレゼン二人のお陰で私少しは自分に自信持てそうだよ」
談笑に花を咲かせる四人ですが残念ながらそろそろ夕暮れ時になってきました。




