そのころお姉ちゃんは…
「今日も綺麗な景色、これだからVRゲームはやめられないね」
リングは森の中でティーセットを開き優雅にティータイムを楽しんでいた。
「どれどれリボンの様子は……」
式紙ネットワークを使ってリボンにつけた式紙が見ている風景を手元の式紙に写した。
「あちゃーやっぱり予想通りやられてるみたいだね…」
リボンには申し訳なく思うけどそもそもこのVRMMOにリボンを誘ったのは姉離れして欲しいからだ
もう小学校上学年だと言うのにお姉ちゃんお姉ちゃんといって私から四六時中離れようとしないとはリボンにとっても私にとっても良くないと思う。
リボンにはもっと友達とか仲間とかをいっぱい作って家族以外の繋がりや外の世界知って大きくなって欲しいのだ
「私が今まで甘やかしすぎた責任もあるしね……」
「そんなに思いつめなくていいと思いますよ?」
「わっ!?」
「こんにちは~」
後ろからひょっこり魔女の格好した友達のプレゼンが現れた
「び、びっくりした…驚かさないでよプレゼン」
「リングさんが暗い顔してたのでちょっとイタズラしちゃいました~えへへ」
「えっ…そんなに私暗い顔してた?」
「ええしてましたよ、また妹さんのこと考えてたんでしょう?」
「そうだよ、私は結のお姉ちゃんだものあの子ことを考えるのは普通だよ」
「四六時中ずっと妹のことを考えてるのはさすがに普通じゃないと思いますが…」
「そうなの?」
「そうですよ!?私も妹いますけど四六時中妹のことなんて考えたりしませんよ?」
「え?冷たい…プレゼンおかしんじゃないの?」
「いやいやいや、おかしいのはリングさんの方ですよ!?」
「そうかな?」
「そうです!」
「うーんじゃあ私のどこがおかしいのか教えてくれる?」