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リングの日記2
結に本当の自分をさらけ出せないことにストレスを感じ始めた私はどこかそれを発散できる場所を探し始めた。
学校、部活、家、サークル、習い事色々やってみたけど本当の自分でいられる場所はなかなか見つからなかった。親友に相談してみると親友はこういった
「本当の自分でいられる居場所が欲しい?それならVRゲームとかいいと思いますよ」
「VRゲーム?」
「ゲームの世界にそのまま自分の入っちゃったみたいに遊べるゲームなんです!」
「でも私ゲームとかやったことないしなんかスライムとかと戦ったりするんでしょ?私そういうの苦手で……」
「別に必ず戦わなくてもいいんですよゲームの世界で何をして楽しむかは自分次第なので自由に自分がしたいことをやればいいんです」
「自由にって景色を楽しむとかお散歩するとかでもいいの?」
「もちろんですルールの範囲内なら何をしてもOKなのがVRゲームの魅力ですから」
「ふーんそういうことならちょっとだけやってみようかな」
私は軽い好奇心でVRの世界に踏み入れることとなった。