リングの日記
「お姉ちゃん! ただいまー!」
「わ!いきなりだきついたら危ないでしょ結」
「だって早くお姉ちゃんに会いたかったんだもーん」
縁に抱きついて満面の笑みを見せる結
「もー姉妹なんだから毎日会えるでしょ?」
「でも会いたかったの!」
「そっか……でも私も結と同じ気持ちだったよ」
「本当?お姉ちゃん」
「うん本当だよ結」
私は縁、この子は結私の妹。私は結のことが大好きだそれはもう目一杯甘やかすほどに
結も私のことを大好きでいてくれる物心ついたころから結は私の真似をするのが大好きだった。
それが私は愛おしくてますます結のことが好きになった。私が牛乳を飲めば私もー!と結も牛乳を飲み始めるし私が勉強してれば渋々結も勉強をし始めるのだ
これは私が結の手本になる良いお姉ちゃんでいなければいけないと私は使命感に燃えた。
その日から元々得意だった勉強も苦手な運動も頑張るようにして好き嫌いもなくしいつでも結が憧れるような清楚で礼儀正しいお姉ちゃんを演じるようになった。
お父さんやお母さん、親しい友達にはバレていたけど他の人や結の前はでは理想の自分を演じるのが当たり前になっていった。
別に苦痛ではなかったむしろやりがいや充実感を感じていて前より人生が楽しくなった、ただ一点を除いては…結に、大好きな妹に本当の自分で接しられないののだんだん苦痛になっていってしまったんだ。