ヒーローに助けられました
「もう!お姉ちゃんがいなくても一人で冒険だってモンスターを倒すことだってできるだから……! えーい!」
お姉ちゃんが付き合ってくれなかった怒りをそのままモンスターにぶつけて次々倒していくリボン
しかし調子に乗ってどんどん森の奥へと突き進んでいってしまいどんどんモンスターたちが強くなってることにリボンは気づかなかった。
「あれ?あれあれ?」
一撃では倒せなくなっていき一匹のモンスターを倒すのに時間がかかるようになってしまった。
「うぐ……! この! 負けるもんか!」
それでも歯を食いしばって強がるリボンだがそれもそう長くは続かない、モンスターたちにどんどん取り囲まれ逃げ場がなくなっていってしまう
「こうなったら必殺技だ! 必殺如意棒剣!」
白の木刀を思いっきり如意棒のように伸ばす技の一閃で周りのモンスターを全てなぎはらった!
「はぁはぁ……! これでどうだ! まいったか! あれ……?」
周りのモンスターは全て倒したリボンだったがその騒ぎを聞きつけて森の奥から更にモンスターたちが溢れてきた
「嘘……!?」
体力も魔力も必殺技を使い果たしたリボンにそのモンスターたちの群れを倒す力は残ってなかった!
「うう……やられる……!」
モンスターたちの魔の手がリボンに迫ろうとしたその時……!
「まちなさーい! モンスター共!」
ババッ!
「えっだれ?」
「弱きを守り強きを挫く! 空族ヒーローバディ様参上!」
世界が一瞬止まったような気がしたがモンスターは突然現れた女の子のリボンに向けて構わず進撃を開始した。
「ふん! ヒーローの変身を待たずに遅いかかってくるなんて無粋なモンスター共ね! でも想定内よ! 必殺ブーメラントルネード!」
ヒーローを名乗る少女が放ったブーメランはやがて大きな竜巻になり全てを飲み込んだ
「す、すごい……」
「あんた大丈夫? 私が来たからには安心しなさい全力120%で守ってあげるわ!」
「あ、ありがとう」
これがゲームで初めてできた友達との最初の出会いでした。