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リングとリボン、姉妹の冒険スタート!

「カリカリカリ……」


 一人の女の子が自分の部屋で勉強をしている


「ふぅ……なんだか勉強も煮詰まってきちゃったなぁ、そうだ気分転換でもしよっと!」


 そう言うと彼女はベッドに寝ころびながらこう言った


「セカンドライフオンライン、ゲームスタート!」


 そう言い終わると彼女の意識はVRMMOの仮想空間へと移った。


「はいリング様、セカンドライフオンラインを起動します」


 リングというのはゲーム内の私の名前である。音声アシストシステムにより彼女の言葉に応えて自動的にゲームが起動し始めた。


 彼女が目を開けるとそこには幻想的な大森林が広がっていた。


「うわぁやっぱり癒されるなぁこの世界、なんだか空気も美味しく感じるよ」


 彼女は吸ってはいてと大森林の中で深呼吸をしていかにもマイナスイオンに満たされているような空間を堪能した


「のんびり歩きながら可愛くてモフモフしたモンスターでも探そうかな~」


 リングは歩きだし森林浴を楽しみながらあたりを見渡して可愛いモンスターを探しだした。


「綺麗な景色に囲まれながら可愛いモンスターをモフモフできたら最高なんだけどな~あっあれは……!」


 リングの前には大きな青い鳥が巣の中でスヤスヤ眠っていた。


「あれはビッグブルーバード! 見つけることがかなり難しいブルーバードの中でも更にレアな大きな幸せの青い鳥! よーし……」


 リングは息を殺しながら忍び足でビッグブルーバードに近づいた。


「ビッグブルーバードには触れることができた人は大きな幸せになれるっていう言い伝えがあるんだよね、絶対モフモフしてあげるだから……あっ!」


 パキッ!


 リングはうっかり小枝を踏んでしまった!


「……! ピエー!」


「ああ!」


 リングに気がついたビッグブルーバードは大きな翼で強風を巻き起こし飛び立ってしまった!


 強風で飛んできた落ち葉まみれにリングはなってしまった


「あーあ逃げちゃった……ビッグブルーバードは出逢う確率がSSRで滅多に会うことができないのに……ショックもう二度と会えないかも……」


 SSRはスーパースペシャルレアの略で要するにすごく珍しいことである。


 リングはその場の落ち葉のクッションに倒れ込んだ


「あー可愛いモンスターをモフモフしたいよー! そのためにこのゲームをやってると言っても過言じゃないのにー!」


 リングはジタバタと子供のように寝っ転がって暴れまわった後しばらく青い空をボーッとは見つめいたリングは何かを閃いた


「あっそうだこの前取得したスキルを使ってみようかな?」


 リングは手に一枚の小さな赤い紙を取り出した、紙にはお経の札のような文字が描かれている。


「初めてだから緊張するけど…これなら確実にモフモフができる!」


 赤い紙を額に当てリングは唱えた


「式紙召喚、朱雀! 」


リングの足元に魔法陣が現れる


「けんげんせよ!」


 リングは赤い紙を投げたその瞬間赤い紙は赤く大きな炎となり燃え尽き大きな赤い鳥が召喚された


「やったーうまくいったよ!」


 赤い鳥は主であるリングに頭を垂れリングにテレパシーで直接頭の中に語りかける


「お呼びですかマスター、何用でしょうか?」


「あのね勉強いっぱいして疲れちゃったから可愛いモンスターをモフモフして癒されたいの、初対面でいきなりこんなこと言うのも気が引けるんだけどあなたのそのつやつやの身体をモフモフしていい?」


「ふふ……そういうことでしたかマスターそういうことならいくらでも気が済むまで触っていただいて構いませんよ」


「ありがとう!わーいモフモフー!」


 リングは朱雀に抱きつき思う存分モフモフを楽しんだのだった


「……ねぇ……ん………!」


「わーいモフモフー!」


「……ねぇ……ちゃん!」


「すりすり最高すぎるよずっと一生このままモフモフに包まれていたい!」


「お姉ちゃんってば!」


「警告、現実世界で呼ばれていますゲームを一時中断します」


「え!?嘘誰かに呼ばれてる!?」


 リングは現実の世界で飛び起きた


「もう! お姉ちゃんまた一人ゲームやってる!」


 むっすーとした可愛い見慣れた顔がそこにあった。ツインテール三つ編みしている小学生の妹の(ゆい)


「あっ(ゆい)


 この娘は(ゆい)、私の妹だ


「勉強するからって言うから私お姉ちゃんと遊ぶの我慢してるのに一人でゲームなんてずるい! 私もやるー!」


「ごめんね結、でもお姉ちゃん勉強の息抜きにゲームしてただけだよ? 何事にも休憩は大事でしょ?」


「そんなの言い訳だー、お姉ちゃんゲームするなら私も混ぜてよー」


「うーんでもね結、前にも話けどお姉ちゃんがやってるVRMMOってゲームは知らない人たちがいっぱいやってるゲームなの、一人用のゲームと違って小学生の結にはまだ早いし難しいんだよ?」


「それは何度も聞いたよーでも学校で友達とかにも聞いたらお姉ちゃんが言ってるVRMMO? って言うのやってる子結構いたよ? 私もお姉ちゃんとVRMMOしたーい! 遊びたいよー!」


「そうなの? そっか結の友達でもやってる子いるのか…」


 縁は少し考えた後口を開いた


「じゃあお姉ちゃんとの約束は必ず守ることVRMMOをやる時はお姉ちゃんと一緒の時だけにすることとりあえずこの2つを守れる?」


「うん! お姉ちゃんとの約束なら私絶対守るよ!」


「じゃあちょっとだけやってみようか」


 こうして私は妹の結とゲームをすることになりました。


 そしてこの時はたくさんの人たちと出会うきっかけになる私と結にとってかけかけがえのないものすごく壮大な大冒険の始まりになるとは夢にもおもいませんでした。


 ここはとあるVRMMOゲームの中の始まり森と呼ばれる場所まだVRゲームというものに慣れていない人たち用のフィールドだ。


「リボン大丈夫? 疲れてない?」


「大丈夫だよお姉ちゃん」


 私たちは今日も始まりの森を冒険していた。


「この森の探索にもだいぶ慣れてきたよね」


 このゲームを始めて数日まだ小学生のリボンにはVRMMOゲームは早いと思っていたけれど今ではリボンの方が私よりモンスターとの戦いで頼りになるくらいだ、姉としてなんだか面目ない…


「リボン、ちゃんと私のことをちゃんと守ってくれてありがとうね」


「いったでしょ? お姉ちゃんのことは私が守るって」


「ありがとうリボン、お姉ちゃんも頑張るね」


「うん私たち二人で頑張ろう!」


「うん!」


 今日も姉妹は仲良しです。


「あっあそこに珍しい木の実があるよ、とって食べてみようよ」


「分かったいいよ、お姉ちゃんに任せて」


 リングは式紙と呼ばれる自分の武器の紙札を投げて操りで木の実のふちを切って木の実を落とした


「えーい!」


 リボンは木の実をキャッチしようとしたが手では届かなかったのでとっさに自分の武器の木刀で落ちてきた木の実をキャッチしようとしたが…


「スパッ……!」


「あっ間違って切っちゃった」


「反射的に木刀で切っちゃうなんてリボンも随分このゲームで戦い慣れてきたみたいだね」


「うーんごめんお姉ちゃん、あっ!でもつい切っちゃったけど半分こできてちょうどいいね」


 二人はちょうど半分になった木の実も美味しくいただきました。


「ふー体力も回復できたしいこっか」


「んーでももうちょっとゆっくりしたいかも~」


 リボンはお腹いっぱいになりとろーんとした目つきでふかふかの原っぱにゴロゴロし始めた


「もーリボンまだ全然冒険できてないのでゴロゴロしないでよー!」


「うーんでもお姉ちゃん、ちょっと疲れちゃったし頑張りすぎもよくないし少し休憩しない?」


「それもそうだねぇ急ぐ旅路じゃないしゆっくりしようかな」


 二人はしばらくお茶を飲んだりもってきたお弁当を食べたりして休憩することにしました。


「お姉ちゃん、お姉ちゃん!そろそろ出発しよー!」


「うーんこの芝生きもちーずっとゴロゴロしてたいよ」


「もおー今度はお姉ちゃんがそんな感じなの?」


「私は休んでるからリボンは好きに冒険ひてきていいよ、お守り式紙をつけておくから何かあったらすぐに連絡して~」


「もーお姉ちゃんたら!」


 お姉ちゃんは式紙を一体、私につけるとそのまま完全に休憩モードに入ってそのまま横になってしまった


「分かった私一人でも冒険してくるね!」


 リボンはお姉ちゃんへ宣言して一人で始まりの森の冒険にでかけた。


「さてリボンがそろそろ一人でもちゃんとやれるのか式紙を通して見定めさせてもらおうかな……」


 リングはリボンにつけた式紙と対になる銀箔のお守り式紙でリボンの様子を眺め始めた。

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