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バナナを生み出す能力のお陰で私は毎日幸せです!  作者: フレア
プロローグ 転生1日目!
4/90

あのバナナやばかったな!

どうもフレアです。世界のシステムみたいなのの1つ説明回です。

やあ!私はナナ!異世界歴2時間目!異世界転生1時間でボスモンスター、ゴブリンキングと戦う羽目になった私だが、転生特典であるバナナを生み出す能力によってゴブリンキングの撃破に成功した!!!バナナを生み出す能力ってなんだ!!!!!!


だがしかし、苦難は終わらなかった。


「素晴らしい…。まさか、まさかあのゴブリンキングを倒すとは!!」


「ま、まさかお前は!!」


「魔王軍幹部の…!!」


コ、コイツは…!!!
















誰だよ。


そもそも魔王軍ってなんだよ。


なんだあのダッサイ仮面男。


ゴブリンキングに冷凍バナナをぶん投げて氷像を完成させた直後、私達の背後から唐突にこの不審者は現れた。


「まさか冒険初日にしてゴブリンキングを退けるとはな…予想以上の力だよ!!勇者ミリノ!!」


「落ちこぼれ、と聞いていたんだけどね」


「ッ!!」


いや、ソイツなんもしてねえよ。ずっと逃げてたよ。


「ハハハハハ!!!」


「覚えておくよ勇者共よ!!」


「精々次に会うときまで首を洗っておけ!!!」


そうお決まりの台詞を吐いて仮面男は霧に包まれて去っていた。


何しに来たんだアイツ


2人の反応からして恐らく敵のお偉いさんだろうか?まあ私には関係の無い話だが


後に残ったのは先程氷像になったゴブリンキング。


よく見なくても本当に怖い顔をしている。まあ数mの巨体もこうして凍ってしまえば訳の無いものだが…


勝利の余韻に浸っていると


レベルアップ!


そう突然脳裏に響いた


「!?」


幻聴とかそういうレベルじゃなくてハッキリ聞こえたぞ今!


またしても何かしらの敵の干渉かと思い後ろを振り向く。


「やった!レベルアップしました!」


「私もだよ!ミリノちゃん!」


「いやなんでそんな当たり前みたいな反応なんだよ」


「何でってレベルが上がれば喜ぶでしょ?」


「まさか知らないんですか…?」


「マジ?ご冗談をー」


コイツらも氷像にしてやろうかな…


「悪いけど本気でわからん。」


「本気で…?」


「うわぁ…」


おい、正気かコイツ、みたいな目で見るじゃない、止めろ


「レベルアップって言うのは――――」


なんでもこの世界の生き物には生まれたついた際、魔力とは別の力が宿っており、それに応じてその人の強さが変わる…。そして生き物を撃破、殺害することでその殺害した生物の力を吸収できるのだそうだ。そしてある程度まで力が貯まると、レベルアップ、自分達の生まれもっての力、運動神経が上がったり、頭が良くなったり、魔法の適正が上がったりするらしい。

簡単に言うなら、この世界では生まれついての力=初期レベル、モンスターの討伐によって力=EXP の吸収、そしてある程度まで貯めれば、レベルアップ、ステータスが上昇して、新たな魔法を覚えたりする…ということだろう。



まあ要は一般的なRPGのシステムだ。



「なるほど、大体理解した。」


「本当に知らなかったんだ…」


「でも、これって常識ですよ?」


「?どこかで習ったのか?」


「いやいや、習うとかじゃなくて、空気の吸いかたとか歩き方みたいな、何処かで勝手に覚えているもの~みたいな…」


なるほど。謂わばこの世界ではレベルアップというのは常識、理屈どうこうではなく酸素みたいにあって当然のもの…という扱いなのだろう。


「そういえば、倒したのは私のはずだが、何故君たちもレベルアップするんだ?」


「?あー、それは多分私達が協力していたからでしょう。」


いや協力してないだろ。ほぼ役に立ってなかっただろうがこの野郎。


「協力して敵を討伐した際はその人達全員で分散されるんです。」


ようはレイドバトルみたいな参加者全員が経験値を得られるシステム…ということか


「ちなみに、君たちは今何レベルなんだ?」


「あ、そういえばどのくらい上がったか見てませんでしたね」


「私もだ!」


そういって何かカードのようなものを確認し始める。


「それは?」


「?ステータスカードですよ?」


「ステータスカード?」


「まさか、これも知らないんですか?」


「え、ええ、まあ」


「これはね、私達の強さ、ステータスがわかるカードなんだ!町で発行して貰えるよ?」


「ていうか身分証も兼ねてる筈なんですけど無くしたんですか?」


「あ、あー。そうかステータスカードねステータスカード。普段ステカって呼んでるから!一瞬何か分かんなかったわ!さっきの戦いで燃えちゃったみたいだなぁ…」


勿論嘘だ。だが身分証がないとなれば怪しまれるだろう。ここは何とか誤魔化そう。


ミリノには少々怪しまれたようだが、幸い特に気にしていない様子で今はカードを確認している。


「えーと、レベル、レベ…え?」


「どうしたの~?ん?」


どうした、急に硬直して


「嘘、レベル37!?」


「レベル41!?」

ゴブリンキング レベル59

容姿 一般的に想像できるゴブリンを筋肉モリモリにして巨大化した感じで

能力 いろいろあったみたいだけど使うまでもなく氷像になったね

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