召喚された創造神
文章が上手いわけでもなく作者の衝動書きな為、不快な表現もあるかもしれません。
それでも宜しければ、楽しんで頂けたらなと思っています。
みんなやっほー☆
こんにちはーこんばんはーそれともおはよう?
きっかけは気紛れを起こして自分が創造し、管理している世界ではなく、よく行くことの多い地球の日本国に旅行に来てみた事から。
いつものように食べ物を巡ったり、遊んだりしていたら突然足元が光って異世界の創造神が異世界で遊んでたら異世界に召喚された。「異世界」がゲシュタルト崩壊しそう。
以前から日本国はよく異世界人に召喚されたり転移されたりで、時空の境界が不安定だとは聞いていたけれど、自分までもが飛ばされるとは思わなかった。
今回私は最近ラノベあるあるで有名なあの異世界召喚を体験している真っ最中で、今は偉そうな王様の前。
私の他に、カップルらしき男女がいるけど、キョロキョロしてて驚いてるみたい。
私も驚いてる。ほんとに自分の身に起こるとは思わないからね。
「…えっ、ここどこなの…?」
「さっきの光は…結依、なんともないか?」
「うん、大丈夫…」
「おおっ勇者が三人も召喚されるとは!!」
仲の良さそうな会話がぼそぼそと聞こえると周囲に居たいかにも貴族なおじさんが言う。
こちらも凄く偉そう。
定番の異世界は異世界でも勇者召喚かぁ、面倒くさそう。何しろ勇者召喚の定番は国王や貴族が腐ってたりするからね。
「よくぞ来てくれた勇者達よ。私はこの国の国王だ。
私たちは現在、非道極まりない魔王の仕業によって危険な状況にある。そしてそれを打破すべく貴殿らを召喚させて頂いた。
だが安心して欲しい。異世界から召喚された者…召喚者には我々と比較にならない程強力なスキルを持っていると聞いている。そして魔王を倒せば元の世界へ帰ることが出来る。私達を、この世界をぜひ助けてくれまいか。」
長セリフお疲れ様です。
しかし魔王を倒せば、なんて言葉をすぐに信用する人はアホなんじゃないかと思う。まだこの世界を何も知らないし、魔王がどんな者なのかもわからない。
まぁ、私は転移魔法が使えるからその必要はないんだけれどね。
そうじゃなきゃ日本国に頻繁に遊びにも行けないからね。
「ステータスと発言するとこで己のステータスを見る事が出来る。言ってみるとよい。」
言われた通りに男女と私は「ステータス」と呟く。
名前「琴瀬 七夕/ユシフィル」
年齢「18才/???才」
性別「女」
種族「人間/世界樹/神」
状態「健康」
称号
「世界樹」
「創造神」
「召喚者」new
「聖女」new
「勇者」new
スキル
「創造」「神眼」「魔導の極み」「精霊術」
「地理把握」「魂胆回復」「自己回復」「並列思考」
「分身」「吸収」「変幻」「収納」new「鑑定」new
「言語・文字理解」
うわぁ、私のチートがバレるね!
王様や貴族らを見ると、目がステータスを教えろと言っている。無視。
万が一貴族らにこんなチートステータスを教えるのは嫌なので、私はすぐに「変幻」の応用スキルで「聖女」らしく、召喚者らしいようにステータスを変える。
それに、恐らく召喚者には鑑定と収納スキルがプレゼントされる。その為2人のどちらかが私を鑑定する可能性があった。
今はまだ混乱している様子から、まだ私を鑑定していないだろう。
周りにステータスを見せるとこうなる。
名前「琴瀬 七夕」
年齢「18才」
性別「女」
種族「人間」
状態「健康」
称号
「召喚者」
「聖女」
「勇者」
スキル
「光魔法」「治癒魔法」「補助魔法」
「収納」「鑑定」「言語・文字理解」
これならどうだ。ちゃんと人間でしょう!
カップルの彼女の方はまだ混乱が抜けきれていないのかステータスをみて固まっていた。
「私が、光の勇者?」
「結依もか。俺も影の勇者だ。」
「私も、聖女のですが勇者です。」
それぞれ「光」や「影」などの称号があるのだろう。
折角新しく鑑定スキルを得たし、2人を鑑定してみる。
名前「夜桜 結依」
年齢「16才」
性別「女」
種族「人間」
状態「健康」
称号
「召喚者」
「光」
「勇者」
スキル
「短剣術」「光魔法」「風魔法」
「鑑定」「収納」「言語・文字理解」
名前「蔭山 歩」
年齢「17才」
性別「男」
種族「人間」
状態「健康」
称号
「召喚者」
「影」
「勇者」
スキル
「剣術」「刀術」「影魔法」
「鑑定」「収納」「言語・文字理解」
スピード型勇者と正統、もしくは忍者系勇者かな。
「言語・文字理解」は既にあったから気づかなかったけれど、プレゼントされるものだったのか。それに、召喚時に潜在能力を引き出しているみたい。
そうでなければ平和な世の中に住む現代日本人が「剣術」なんて、簡単に取得できない。
…私は得意な魔導を極めたせいか、潜在能力…ましてや物理系潜在能力なんてものはなかったようだけど。
まぁ、補助魔法で筋力を上昇させて殴ったり蹴ったりしたら物理スキルが無かろうと関係ない。スキルなんて無くてもいけるいける。
もしこの2人と今後活動を共にするとしたら、2人が前衛で私が後衛になるんだろう。
後ろは任せろ。敵が来ても殴りまくれるよ。
私たちの会話を聞いていた王様貴族らはというと
「聖女で勇者?どっちで呼べば良いのだ?」
「紛らわしい………」
「聖女様?勇者様??」
「そうだ!略して聖者とかどうだ?」
「それは違う気がするぞ。」
「ならば癒しの勇者とかどうだ?」
「おお!その呼び名良いではないか!」
王様も会話に参加して話し込んでいた。貴族らってもう少し仲が悪いものかと思っていたけれど、そうでも無いのかもしれない。
いい意味で裏切ってくれたから気持ちがいい。
こちらに聞こえるひそひそ話だったので、私も2人も顔を見合わせて苦笑いを浮かべていた。
貴族(+王様)達の話が一段落し、それぞれ元の位置に戻る。
「勇者達よ、名前と称号、スキルを申せ。」
あ、さっき目で伝えても私が無視して無駄だったから言葉にしたのね。
偉そうだけれど、会話を聞いていたらまぁいいかなと思いはじめた。やっぱり仲良しはいいよね。
「私はユイです。光の勇者で、スキルは光魔法、風魔法、短剣術です。あ、それと鑑定と収納と言語文字も。」
「俺はアユムだ。影の勇者、スキルは剣術、刀術、影魔法…言う必要がないと思うが鑑定、収納、言語・文字理解もある。」
「私はナユ。聖女で勇者なので…癒しの勇者とでもお呼び下さい。治癒、光、補助の魔法を持っています。以外のスキルは2人と同様です。」
呼び名の所でちらっと貴族らを見て言ったが、丁寧に紹介すると周りから好印象を抱かれたみたい。
うん、狙い通りです。
いびられたり、面倒くさそうなことされるとムカついて何するか分からないからね。悪い印象は何の得にならないし。
「ユイ。アユム。ナユ。それぞれに礼を言おう。そして魔王討伐を頼みたい。資金や装備はこちらが用意しよう。」
資金か。いくら貰えるのかな?
どこかのゲームみたく【10G貰った!▼】とかだったらどうしてくれよう。
この世界のお金がわからないからどうとも言えないんだけどさ。
「しばらくは城の空き室を使うと良い。案内や詳しい話はほかの者を用意した。そこから聞きたまえ。
それでは勇者達よ、活躍を期待している。」
■■■
話は終わりだとばかりに部屋から追い出され、代わりにメイドがやってきた。
空き室へ案内され、その3つを使用して良いらしい。部屋は来賓用なのだろう。広々としていて豪華にあしらわれ、ベッドは快適だ。
ここに居る間はメイドが各所案内や世話をしてくれるそうで、あまり不自由を感じない。
ちなみに、私│結依│歩 の部屋割りになっている。
召喚者一人一人にメイドがつくようで、あまり目立つ行動は取れない。
そんな状況にされるとますます何かしらやりたくなる。
私はベットに座り、寝っ転がる。
そして「並列思考」と併用しながら「神眼」を使う。
やっぱり異世界。どんな世界に飛ばされたのか気になるってもの。
ざっくりと城下町や周辺地域を見渡す。
草原、山、森、村…海はかなり遠いみたいだ。
最初の戦闘は2人の事を考えて、まずは私目線だと物凄く弱そうな魔物ばかりの草原からかな。
同時に「収納」も試してみる。
ポケットに手を深く突っ込み、腕に着けてあった腕時計を対象に使用する。
(…収納。よし、出来た。)
鑑定と同様口に出す必要はないのがわかった。
もしかしたら容量も無限かもしれない。
だが、いくら万能スキルでも流石に生き物は入らない筈…。
「収納」を鑑定する。
「収納」
異空間に物を保管でき、魔力量によって限界容量は変化する。
時間の概念から外れており、中に入れた物の時は止まる。
生き物は入れることが出来ない。
魔力量で変わる仕組み……魔力量には自信があるからほぼ無限ね。
にしても良かった。これで生き物も入れる事が出来たら召喚者の犯罪行為が多発する所だったよ。
安心して神眼で周囲の観察などしたりしながら寛いでいるとこちらの部屋に向かう足音が聞こえてくる。