草とお料理
第5章です
よろしくお願いします
「槍これは食べられるよ」
そう、翔に言われ
同じ物を何本かむしってカゴに入れる
弥生先生は〜 蝶々やら 他の虫やらに
夢中のようだ・・・
1 採集
今日は 弥生と翔との、三人で
木ノ実や草などを 採集することになっている
今日は 珍しく弥生よりも早く起きた
子守唄にもなりそうな気持ち良さそうな
寝息を立てている
早めに支度を済ませ
洞窟の外に出てみる
爽やかな風が 全身を包み込む
ここの空気を吸うと一瞬で目がさめる
そして一旦 洞窟に戻る
この一瞬の間に弥生が起きたようだ
「おはよう 弥生」
ビクッとしてから
「おはよう 槍」
びっくりしたようだ
弥生が準備を始める
石槍と 食料の入った袋
を持って
弥生も 外に出る
ん〜〜 と背伸びをして
「槍行きましょう」
と言い
一緒に翔を 迎えに行った
翔の家は すぐ近くの 洞窟だ
村のみんなと掘ったらしい
翔の家の前まで行くと
ちょうど翔が 家の玄関のあたりを
出たところだった
「おーい 翔」
と声をかけ
合流してから
近くの森に向かった
森に入った瞬間
翔が 食べられる草を発見した
「槍こっちきて見つけたよ」
と 行って 指差す
「ちなみに 横にあるのが 毒があって食べられないよ」
あまり見分けがつかない
すると翔が 毒のある方を少しちぎって
指でこね 出た汁を こちらへ
差し出してきた
「匂い嗅いでごらん」
言われた通りに嗅いでみる
ツンとした匂いがした
「この匂いが毒のある匂い ちなみに皮膚の薄いところに塗るとヒリヒリしたりするよ」
それ以外はだいたい食えるらしい
ある程度見分け方を 覚え
ひとつひとつ 毒の有無を翔に確認してもらいながら カゴに入れてく
ある程度カゴがいっぱいになったところで
弥生の声がしないことに気づく
後ろを振り返ってみると 気に捕まっている
大きめのカブトムシに 夢中だった
「弥生 そろそろ行こうか」
と声をかけ
やっと我に帰ったみたいだ
三人で森を出て家を目指す
道中 弥生が川を見つけ走りかけたのを
掴んで止めたりしてたけど・・・
2 工夫料理
家に帰った俺たちは
ちなみに翔もいる
袋の中の食料だけじゃ足りず
前にとった 魚と今日とった 草と木ノ実
で 料理を作ることになった
料理と言っても この時代じゃ
魚を焼いただけ 木ノ実を剥いただけ
と言った代物だ
なので 俺が料理を振る舞おうと思う
自炊経験があるから ある程度はできるはず
食材が未知だけど
俺が作るよと言ったら
翔と弥生はお行儀よく 座って待ち始めた
さて どうするか
カゴの中の草や、魚は洗ってきた
石包丁を手に取り
魚の鱗を取り 腑を抜く
そして中をよく洗い
香りの強い草 で 魚を包み
それを蒸し焼きのような形にする
この工程が珍しいらしく
弥生と翔はぐっと前に出てきた
翔に関しては もう絵を描き始めている
もう一品というか 温かい飲み物を一つ
先ほどよりも 香りは薄いが
まぁまぁ強い 草を手に取り
少し柔らかい木ノ実と
先ほどの草を細かくちぎって
布で包み ぶっ叩く
ある程度叩いたら
お湯の入った 容器に浸して 少し
絞る
お茶のような物の完成だ
出来上がった
原始包み焼き魚
と
お茶のような物
と 豆類を
弥生と 翔の前に並べる
「美味しいかは保証しないけど いつもよりかは違った食べ方ができると思うよ」
と言って
席に着く
いただきますと言って
一斉に食べ始める
なかなか 美味しい
前で食べてる2人は
相当驚いてるらしい
「槍美味しいよ 魔法か何かかい?」
と翔が 少し裏返った声で言う
それに習うように 弥生が
目を まん丸にしてこっちを見てきた
そう言われて悪い気はしない
そう思って レシピを教えた
翔が記録で弥生が実行
俺が先生だ
弥生は物覚えが早く
すぐに覚える
翔は 物凄く描くスピードが早い
そのおかげで すぐにマスターしてくれた
「槍 また料理教えてよ」
と弥生が 言った
僕もお願いするよ と翔も言ってきた
俺、そんなに料理できませんよと
心の中で思い
とりあえず基本はできるからそれでいいかと 思っていた
安定の美少女の手料理がまずいは無く
1人で作らせて見た 弥生の料理は
かなりの美味しさだった・・・
いかがでしたでしょうか
感想 評価 してくれると嬉しいです