過去の散策
第2章になります
見てくれると嬉しいです!
黒いモヤが すごい勢いで
増大して行き あっという間に
俺を包み込んだ・・・
1 初めての散策
朝の目覚めは 最高だった
まぁ 下が岩で 掛け布団が
藁じゃなきゃの話だが
なんと赤茶の髪の 美少女こと
弥生ちゃんが 起こしてくれたからだ
そろそろ出発だそうだ
俺はまだ 眠い目を擦りながら
弥生ちゃんに起こされた余韻に浸っていると
石槍と 食料の入った袋を渡された
石槍について問うてみると
「護身用」
としか 答えてくれなかった
まぁそれだけで十分だけど
「行くよ」
と言われ 少し遅れて外に出る
すると
これから仕事だと言わんばかりに張り切った 太陽が 地平線から登りかけていた
薄っすらと オレンジに光る空と
サーと音を立てて 流れる
中程度の川
鳴き声をあげながら走る動物が
目に飛び込んで来た
あまりの景色に見惚れた俺は
「綺麗」とだけ 言った
その言葉に反応して
笑みを浮かべる彼女に目を向けることが出来なかった
より美しさを 強調させるとわかっていながら そちらを向くことが出来なかった
それほどまでに圧巻で勿体無いとしか
思えなかったのだ
「そろそろ行こう」
と声をかけられ ハッと我に帰る
まずは太陽の登る方へ
足を向けた
歩くたびに見える彼女の
太ももで 体力を回復させつつ
しばらく歩いていた
ふと目の前の 子供が遊びで登っているような 山が見えた山というか
凸だ
それを見た瞬間に妙な違和感を覚えた
家の近くの 公園にこれと同じような
山があったからだ
よくみると 何となく周りが似てる
あともう一つ 違和感があった
おかしいくらいに
家がない 洋風から和風
ビルすらも見当たらない
彼女が地形の説明をする
のを全く聴けてなかった
ようやく
「危ない!」
と言われ
ふと我にかえる
そうした瞬間目の前の岩につまづいた
盛大にこけそうになる俺を
弥生が受け止めてくれた
そうすると
布越しに柔らかくそして暖かいものが
両頬を包んだ
それが何なのかわかった瞬間
ごめん と言い顔を引いた
本当はずっと浸っていたかったが
善意を悪意で返すわけにはいかない
彼女は
「大丈夫 それよりも 軽食とりましょう」
と言い ちょうど良い岩に腰掛けた
俺もそれに習い
向かいに腰掛ける
そうしてもらった袋を開けてみると
腐らないように加工した干し肉
が入ってた
それを見て
やっぱりタイムスリップしたんだなと
確信した
考えれば考えるほどわけがわからない
そうして頭を悩ませてると
「槍 ?食べないの?」
と言われ
ようやく 干し肉を口に入れた
決して美味しくはないが
食べられないわけではない
だがここは 世辞を言うのが礼儀というものだ なので
「美味しい!」と
元気よく答えた
そうしたら 苦笑いで
「ありがとう」と返された
ここは正直に言っといたほうがよかったようだ
そして もうすでに 日が真上にあるのがわかった
「そろそろ 帰りましょう」
と言われ
重い腰を起こす
そして来た道を帰る
俺が
「随分早い時間に帰るんだね」と
喋りかけてみた
そうすると
「狩に行った人たちが帰ってくる」
とだけ答えた
そっか と答え
三分の一あった
干し肉を口に詰め込んだ
まぁ案の定むせたんだけどね・・・。
どうでしたでしょうか
また 不定期に上げようと思います!
昨日の今日ですが
また近いうちにあげられたらと思います!