異世界での生活
私の小説って1ページが短いです。すみません(´・ω・`)
この世界に来てから1週間がたった。言葉は通じたが文字が読めなかったために、私はこの1週間は文字の勉強をエドワードに紹介してもらった先生に習っている。途中までは一緒にジャックも勉強していたが城に『魔道研究所』というところがあると知るとそちらに入り浸るようになり、現在は私一人で勉強している状態である。
「ええ、こちらの世界の文字は大体は覚えていただいたと思うので日常生活ではそう困ることはないと思いますよ。」
「ありがとうございました。先生」
と文字の勉強を終えて現在の寝食スペースである城下町の城で働く衛兵たちの兵舎へと帰る。流石に所詮、余所者である私たちが城で寝食するわけにはいかないために手配してもらった場所である。そして、今日習った文字の復習をして食堂で晩御飯を食べて寝る。これが私の異世界での生活となっていた。
そんなある日私は異世界では定番のギルドに登録しようと思った。話によるとこの世界では一つの街に大小いくつかギルドが存在し、冒険者ギルド、商業ギルドそれらを統合するギルド総合協会があるとのことだった。
私が登録しようと思うのは冒険者ギルドであるが、どこにどんなギルドがあるのか全く知らなかったために兵舎の管理人のおじいさんに聞いてみたところ、近くに“森の番人”という小さなギルドがあるということだった。とりあえずそこに向かうことにした。
ついたところはそこまで大きくない木造の建物で看板には“森の番人”と書かれていた。入ってみると小説なんかで書かれているような酒場になっているわけでもなく普通の事務所みたいな感じであった。
「ようこそ、森の番人へご依頼ですか?」
と受付の女性が話しかけてきた。
「いえ、登録したいと思いまして。」
「そうですか。少々お待ちください。マスターをお呼びします。」
といきなりギルドマスターと対面することになった。
少ししてから30代くらいの男性がやってきた。想像してたムキムキな歴戦の戦士みたいな人ではなく中肉中背の体格だったことに少し驚いた。
「君かい?このギルドに登録したいというのは。私はエルビン。名前教えてもらっていいかな?」
「はい。梅森翼です。」
「翼くんだね。マスターである自分で言うのもなんだけど、どうしてこんな小さなギルドに登録しようなんて思ったんだい?君みたいに若い子なら“鉄血騎士団”や“ヴァイス・フリューゲル”なんて大きなギルドに登録したがるもんだがね。」
と不思議そうに尋ねてきた。
「ええと、ジルさんに紹介されたのがここだったもんで」
「ジルさんってそこの兵舎の管理をしているおじいさんだよね」
「そうです」
「そうか、そうか。でも本当にいいのかい?団員も20人ちょっとの零細ギルドだよ?」
「いいんです。大きさにはこだわってないんで」
「そうかい。いやぁ、若い子がいなくってね。こちらとしてもありがたいよ。」
とニコニコしながら握手を求められた。
ギルドでは個人個人にランクがあり上からS、A、B、C、D、Eとなっている。依頼はギルドにある掲示板に掲示されているが討伐クエストなどの一部クエストが魔法陣を使って各ギルドと繋がっていてそれをギルド統合協会が管理している。つまり、何処かのギルドが依頼を受けたらすべてのギルドに掲示され、他の何処かのギルドが達成したら消える、データベース構造になっている。これは早急に危険を排除するために導入されたシステムらしい。
必要書類にサインしてギルド登録をすました。こうして私は森の番人の一員となった。