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「赤い」女性
はぁ……と夜空を見上げてその黒髪の男が呟いた
なぜ?
最近…金がやばい大家さんにも愛想尽かされそうなくらい家賃を滞納している…
そりゃ家具買いまくって家の中を箪笥だらけにすりゃそうなるか
「な〜んか…自分の色を見て欲しいって奴いねぇのか?」
粗暴な口調ながらも愚痴を呟いた…
そこに
「あ、あの!」
「はぁ…なんだ?」
その男……明は振り向いた…
「これ…落としましたよ!」
その女性…20代ぜ…10代後半ぐらいの彼の「目」には赤いオーラのような何かを纏った見た目美人と言える女性がいた…