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憎しみに駆られし元最弱  作者: イレブン☆セブン
第一章 ~始まった物語~
9/10

異世界?ヤバい所だね

投稿者復活!


もう話の進まなさはご愛嬌ってことで……


それでは、どうぞ


×××by 燈夜××××××××××××××××××××××



 さて、僕の心が砕け散ったその後、僕達元2-5のみんなは、とある大きな扉の前で二列に並ばされている。


 列の先頭には九々龍君がおり、その隣には物珍しそうに周りをキョロキョロと見ている東郷君がいる。九条さんはその後ろに黙ってついて行っているけど、その隣りには誰もいない。きっとみんな九条さんの隣りに行くのが怖いんだと思う。


 僕はというと一番後ろだ、そして隣りには真奈美ちゃん。いつも太陽のように明るく笑っているはずの顔が、今はキリッとした顔になっており、いつでも守ってくれるという安心感が湧いてくる。



(真奈美ちゃん…………かっこいい)



 ……こんな状況になっても通常運行な僕なのであった。








 ~~10分後~~




「大変長らくお待たせ致しました。これより、現グラーク王国国王ロベルト=シュラルラークとの謁見を初めたいと思います。」



 メルリアさんはそう言うと僕達の列の先頭に立ち、手を二回パンパンと鳴らした。すると、扉の向こう側から何人もの人の足音が聞こえてきて、


「「「カァーモォォオン!」」」


 という野太い謎のかけ声と共に、大きな扉が開かれた。



(なんだよカモーンって!……普通こういうのって静かに開くものじゃないのか!?)



 そう言って心の中でツッコム僕。しかし、周りの人達はそんなことはどうでもいいといった感じで歩きだす。



(みんな……スルーしただと!?)



 このとき、みんなのスルースキルがカンストしていることを知った僕は、ある違和感を感じた。



(この風景……どこかで……)



 僕が今歩いているのは長く続くレッドカーペット、そのカーペットの両脇に立ち、気をつけをしている甲冑姿の兵士達。カーペットの先には10段くらいの階段があり、豪華な椅子に座っている50代後半くらいの男の人が……



(って、女神さまと出会ったときとほぼ一緒じゃん!)







 ーー閑話休題ーー




「勇者様御一行、お連れ致しました」


「うむ、ご苦労であったメルリアよ」



 今僕達の前では、メルリアさんと王様が恒例?お決まり?的な挨拶が行われている。その間どうすればいいのか分からない僕達は、ただその光景を見つめているだけだ。



(それにしても、何であの女神さまは僕だけにスキルをくれたんだろう……苦労するとか何とか言ってたけど……あー! もう頭がこんがらかってきた!)



 そんな今更なこと考えている内に、メルリアさんがどこかへ行ってしまった。どうやら王様達の挨拶が終わったようだ。



「よく来てくれた、勇者達よ。 我の名はロベルト=シュラルラーク、現グラーク王国の国王をやっておる……ああ、お前たちは自己紹介せんでもよいぞ、興味がないからの」



 そう言っておもむろに自己紹介を始めだした王様。正直言って僕はこの王様にいい印象を持てない、さっきから僕達のことを見下した、まるで将棋の駒を見ているかのような目で見てくる。



「ほれ、お主たち……我に何も質問しなくてもよいのか?」



 いきなり過ぎる展開に誰もついて行けてない中、流石と言っていいのか分からないが、最初に状況を把握し、返事を返したのは九々龍君だった。



「こ、ここがどこで俺達がどうなったのか、ということは女神とやらに聞いたが、一体俺達は何の為に召喚されたんだ? 例えば……魔王を倒せ……とか」



 そう、僕もそれが気になっていたんだ。だいたいこういうのって魔王を倒して欲しいっていうのがテンプレだからね。


 しかし、王様から帰ってきた答えは誰も想像していない予想外の答えだった。



「魔王?……フンっ、違うわ。 魔王なんぞいたのは今から数百年も前の話だ。 お主達にはこの国のために今後から開催されるアルラウスという大会に出て優勝してもらう、その為に召喚したんじゃ」



 この王様……一体どんな教育受けたんだろうね。人としていろいろと終わってるよね……。



「ちょっと待ってくれ! いきなり召喚なんかされてそんな一方的に命令するなんておかしいだろ! 誰がお前らなんかのために戦うか、さっさと元の世界に帰してくれ!」



 どうやら、そうとう頭にきていたらしい九々龍君。他のみんなもそれに便乗して思い思いのことを訴えている。



(いつもは僕をいじめるばっかりして嫌い、本当に嫌いな九々龍君だけど、今だけは激しく同意だよ! 早く僕達を元の世界に帰してくれっての……全く)



 謁見の間は元2-5の生徒達の声でどんどん埋め尽くされていき、普通の人なら収集のつかない状態までになっていった。



 しかし…



「黙らんかぁぁああ! 小童ども!」



 王様の大きな怒鳴り声で、謁見の間は元の静かな状態へと戻ってしまった。


 そしてその後、少し息を整えてから王様はニヤリと笑いこう言った。




「お主達を召喚する方法は知っとるが、帰す方法は知らん。 帰りたければ自分で探して帰るのだな。 しかし、もしそうするというのなら、この国を出て行ってもらわねばならん」



(……え?)



「だが無理であろう、見たこともない、ましてや来たこともないこの世界でどうやってお主達のような小童どもが生きていけようか……つまり、お主達は我に従うしかないということじゃ」



(……え、ちょ)



「ということで、これからお主達にはステータス鑑定を受けてもらう。 嫌だとは言わせんぞ……話は以上じゃ、下がれ」








(……………………え?)




 読んで下さりありがとうございます。


 正直エタりかけてたんですけど、感想とかで面白いって言ってくれている人が少なからずいたのでもう少し頑張ってみようって思いましたw


 今後は……どうだろうなぁ……分かんないです。


 投稿者は褒められて伸びるタイプなので、褒めてくれればエタらずに済むかもです……



感想よければ下さいです。

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