始まったよ?新しい1日が
小説が始まったばかりということでなので、出来るときは毎日投稿しようと思います。
季節は秋。だんだん寒くなり、そろそろ冬に入ってしまうだろう。朝の寒さに震える手を、君が優しく包んでくれる。君の手はヒンヤリしていて僕の手よりも冷たい。これでは意味がないだろう。手は温もらない。だけど心が温まる。君の手のお陰で……とか言ってみる。
頭の中にふと出てきた詩に燈夜は思いを馳せた。
まぁ、簡単に今の状況を説明したら、学校へ登校している最中。
さっき燈夜の手を握って来たのは、幼なじみである『橘真奈美』で、彼の彼女。高校に入学する直前に燈夜からアタックし、結果はまさかのOK。燈夜自身、非常に驚いている。
(僕ってリア充なんだよな……)
一人でそんなことを思いニヤける燈夜。
まぁ、イジメられているのにリア充と言ってもいいのかは定かではないのだが……。
何でイジメられているのかというのは、とう燈夜自身にも分かっていない。あえて言うならば、少しアニメやラノベなんかが好きで、オタクなところぐらいではないのだろうか?
燈夜は心の中で叫ぶ。
(酷いよ! 別にいいじゃんか! 好きなことは人それぞれなのにそれを馬鹿にするなんて! まったくっ! 大体なんだよっ、あんなに人を殴って楽しいのか!?)
「と………や…?」
(次は絶対逆らってやる! ……と、毎回思いはするんだけどなぁ……、いざ言い返そうと思うと、「ここで逆らったらもっと痛いことされるかもしれない」ってふと思っちゃうんだよなぁ。……それで、結局何も言えずに殴られて、そのことに気づいた真奈美ちゃんが教室に飛んでやってきて、助けられるっていう感じ…)
「と……や?…き………てる?」
(僕って情けないなぁ。でも怖いんだよ。あんな怖そうな人達に言い返すなんて、僕に出来るわけないじゃないか…。真奈美ちゃんは小柄だけど、強くてカッコいいし、何より僕に優しくしてくれるから大好き! だから、僕も真奈美ちゃんと釣り合えるいい男になってみせる! よぉーしっ、これから頑張るぞー!)
「ねぇ燈夜ってば! 聞いてるの!」
ーーーードガッーーーー
「ブゥヘラッ!」
燈夜が心の中でひそかに決意表明をした瞬間に、彼の右頬にアンパ○マンもかくやという程のパンチが飛んできた。
「ひ、ひどいよぉ真奈美ちゃぁん、いきなり殴るなんてぇ」
「あんたが悪いんでしょ! 人の話をずっと無視するんだから!」
「ちょ、ちょっとボーッとしてただけだよ……」
流石の燈夜でも、君に釣り合う男になるって決めたんだなんて言える分けない。
「……まぁいいわ、ほら、行きましょ、急がないと遅刻しちゃうわ」
そう言って、燈夜をほったらかしにして行ってしまおうとする真奈美、燈夜はその後ろ姿を慌てて追いかけるのだった。
こうして、彼らの新たな1日が始まるのと同時に、燈夜にとっての「悲劇の物語」が始まるのだった。
基本一つ一つの話は短めです。すみません(泣)
あと、この話に色々と多くのミスがあったので所々訂正しました。
次回、ついに召喚されます!
良ければ感想くっださいな(o゜▽゜)o