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Because I love you ,   作者: Ψ蒼龍Ψ
31/33

だから、まだ、





「殺気を出されると、安心して眠れないんだよ」

軍人さんは、私の首元を見た。

「すごく苛々する。それに少しは興奮するかもね。……痕は残ってないね、よかった」

そう言った。

「…………苛々した結果、私の首を絞めた――と」

「結果論だけ言えばそうなるね」

悪びれもせずさらりと言った軍人さんの横腹を殴っておきました。

渾身の力で。

痛いー、と笑顔で言ってた軍人さんにむかついて、更に頭に一発加えておきました。







二十九日目。








学校から帰ってくる途中、ポケットに手を入れると、指先に当たる金属質のもの。

取り出してみると……、それは、軍人さんのタイピンだった。

(私が持ってた!?)





「…………あの、軍人さん」

「何だい?」

ポケットに入れっぱなしになっていた、軍人さんのタイピンを取り出す。

赤い縁に、黒い、寺院のマークみたいなの模様。

「これ、返します」

「ん? ああ、……千早が持ってたんだ」

「すみません……」

軍人さんは、くしゃっと私の髪を撫でると、

「千早が持ってていいよ」

と言った。

あまりにも意外すぎる答えに、

「え?」

聞き返すと、軍人さんは、ふっと笑った。

「お守りがわりに持ってて」

お守り……ですか。

まあ、このおかげで私の命が助かったのかもしれないし……。

……って違う違う。

「返します」

私の掌の上のそれを眺めたあと、軍人さんはにっこり笑った。

「駄目」

「は?」

「それ、千早に持ってて貰いたいんだよ」

笑う軍人さんに、まっとうなことを聞いてみた。

「でもこれ、軍のじゃないんですか」

「帰ったら国防軍に戻れるよう頼んでみる。だからSSのなんていらなくなるだろ」

そう言うと、私の手に握らせた。

「……そうですか…………」

その重みも、軍人さんがいつも使ってきたものだと思うと、なんだか嬉しくなった。






そして。

「千早ー」

「なんです



ちゅっ。



……か!?」

髪にキスされた。

軍人さんは私の髪を離すと、またにっこり笑って。

「今日は振り払わなかったね」

と満足そうに言う。

顔に血が上って、多分真っ赤だ。

それを見てまた軍人さんがにこにこする。

むかつく!

「黙ってください!」

声を震わせながら、軍人さんの脇腹を殴りました。







びこーず作者VS登場人物あとがきこーなー(~ω~;)))キツイ……


作者:あ、あと一日!

   そして今回は短い!


ザシャ:……書きたいことを前回で全部書いたからね。

    そして俺は殴られ損。


作者:しょうがない。


ザシャ:まあね。

    次回の予定は?


作者:キスの意味をばばーっと紹介! です!


ザシャ:作者はどこに噛み付かれるのが好き?


作者:肩口……ってどうでもいいでしょうそんなことは!


ザシャ:あはは。


作者:黙れこのカス!


ザシャ:ぐはっ………………。


【作者の特権で、ザシャ死亡】


ザシャ(の魂):助けてー。


作者:そこで大人しくしてなさい。


ザシャ(の魂):え? 最終回俺死んだまま?


作者:その時には生き返らせる。


ザシャ(の魂):作者が身勝手すぎる……。 

       だれか心優しい作者さん拾ってください(泣


作者:こんな変態を誰が貰ってくれるって言うんですか(笑

   そういうことで、また次回お会いしましょう!



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