表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

05◇高良ミツキの場合

◇高良ミツキの場合



もうそろそろそんな世間話というか、私の日常生活なんて興味もないし聞きたくないだろうから打ち切ることにしよう。

本格的に、彼と出会った時の話をしようか。


あれは、今思えばすっごい間抜けな出会いだったかもしれないけど、私と彼をつなげたんだから、いいとしようかな。


元々部活をしてなかった私は、放課後といえばいつも一人で校内をぶらつく。

部活をしていない生徒は4時30分に学校を出なくちゃいけないけど、下校時刻なんて知るかですよ。

実際のところ、吹奏楽部、合唱部なんかの文化部はパート練習に行くとか。

そんな感じで時々人とは出会ったりする。

だけど、7月半ばの今となっては、合唱部の吹奏楽部もこの時期はコンクールがあるとかで、全体練習をしていてパート練習に向かう生徒は居ない。

だからこの時期に会う人と言ったらどこかに絵を描きに行く美術部員やら忙しそうに走り回る先生くらいしか居ない。

その人もごくわずかだ。

「あれ……?」

と言うわけで、この時間帯に人間に会うのは案外珍しい。

特に男子は。

基本的に美術部やら吹奏楽部とか合唱部は女子しか居ないしね。

「おーい!やっほー!どうしたの?」

そう声をかけた。

あれ、先輩、だよね?

先輩は自分に声を掛けられたかと思うと身体を竦ませた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ