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巻き込まれた魔法使い  作者: 白銀
第一章旅立ち
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第6話スーパー自己紹介タイム

―――亜須香寮・自室(仮)―――


~敵襲ー!敵襲ー!緊急事態発生!緊急事態発s「ピッ」……~


俺は腕時計のアラームを切り腕時計の液晶画面を見る。


7時50分


ん、そろそろ下に行った方がいいか。俺はノートを鞄に仕舞いついでに学ランも入れておく。学ランは生地が厚くて邪魔くさいからな。俺は一応持ってきたマイ箸をポケットに突っ込み部屋を出て廊下に出る。下から女子の姦しい声が聞こえ、外からは野良犬の遠吠えが聞こえてきた。

俺は階段の横にあるトイレまで歩いていき中に入る。トイレの中は清潔にしてあって便器は洋式だった。用を済ませた後俺は階段を下る。1階の廊下にある扉の上にはそれぞれに表札?が付いていて階段を下りてすぐ隣がトイレ、んでその隣に倉庫、そこから玄関の間辺りにリビング。

と書かれた表札があった。俺はリビングと書かれた表札がある扉(スライド式)の前まで来る。中からは複数の女子の姦しい声が聞こえてくる。


「キャ―――コッチ来た―――!」


「コラ!逃げるんじゃない!闘うんだ!」


「ちょっと、喋ってないで手を動かしなさいよ!」


「む、すまない。おっと、てりゃ!」


「はわわわ、こ、こうですか~」


「そうですよ。あ、ここはこうしたほうが。」


「はわあわ、わ、わかりました~。」


……何やってんだ?え?こっち来たって何?闘う?ん?????……………まぁ、考えたって仕方がない。俺はそういう脳内判決を下し、扉を開ける。


「あ!倒れましたよ。え?これってクリアですか?」


「ええそうよ。」


「やったぁ!」


「おめでとうございます。」


「えへへ、ありがとう。」


「あなた、逃げてばっかりだったじゃない。」


「まぁいいじゃないか。私たちにかかればそんなに苦労もしない相手なのだからな。」


「それはそうだけど……。こういうのは自分で苦労してやるからいいんじゃない。」


「それはそうだが、仲間と協力し合うのもいいじゃないか。」


「……そうね。まぁよかったんじゃない。」


「ねぇねぇ次はねぇ~………」


……とりあえず整理しようか。まずこの部屋、ほぼ一階全てをブチ抜いて造られた部屋っぽい。部屋のところどころに柱があり部屋の半分からこちら側がフローリングの洋式。向こう側が畳の和式になっていた。境目には障子をスライドさせる溝があるように見える。

んで洋式の方は中心に木製の8人掛け?と思わしき結構デカ目のテーブルがあり、こちらに背を向けて4人、男1人女3人が座っている。右側には境目からこっち側に伸びているカウンターがあり、こちら側の壁とカウンターの間に人が1人通れる通路がある。

カウンターの向こう側には亜須香さんが料理をしているのがわかる。部屋の左側にはガラス戸があり寮の庭に出れるみたいだ。んで、その隣に何インチかわからんがデカいハイビジョンテレビ?がある。ちなみに女の子3人の手には白、赤、青のPSPが握られている。男の方は見ているだけだ。

そんで和室の方は、台所の代わりに箪笥があり、8人掛けテーブルの代わりにデカい炬燵がある。おそらく一辺に3人ぐらいは入れるぐらいのデカさ。んでこっから見て左の隅っこには、よく見る角にTVを置くやりかた。あのやり方で洋式の方と同型のTVが和式の方にも置かれていた。

ちなみに炬燵はTVと向かい合うように置かれていた。炬燵には何故かTVの正面に座らず横に座ってTVを見ている人が2人、男1人女1人が無言でTVを凝視している。……チャンネルはどう見てもバラエティー番組なのだが。……そんなに笑えないのか?

そんなことを思っていると……


「はぁ~い、ご飯で出きましたよ~」


と言い亜須香さんがデカいお盆を2つ、ウェイターのように両手で持って台所から出て来てテーブルに置いた。


「わ~い、カレーだぁ~♪」


「わぁあ、おいしそう!」


「亜須香さん、もちろんおかわりは……」


「ええ、たくさん有りますよ。」


「おお!」


「亜須香さん、言ってくれれば持って行ったのに。」


「いいのよ。あなた達があまりにも夢中だったから邪魔したくなかったのよ。」


「はぁ。」


という会話をする5人。すると和式の方でTVを見ていた2人が炬燵を出て机に来ていた。


「……」


「……」


……む、無表情だ。2人はこちらをチラッと見ただけで何もしゃべらず席座る。う~ん気まずい、どうすりゃいいのよ。ここで話しかけるか?……ていうかもういっそ部屋に戻るか。

そんなことを考えていると亜須香さんが……


「ほら、そんなところに立っていないで、こっちにおいで幸助くん。」


と亜須香さんが俺を呼ぶ。すると今までこちらに気づいていなかった4人が驚いたようにこちらを振り向いた。


「「「「居たの!?」」」」


…………どうせ俺は影が薄い奴に「ごめん、君誰だっけ?」って言われるぐらい薄いですよ!…………あれ、視界が霞むな寝不足かな?……ぐすん。

そんなことを思いながら亜須香さんの隣の席に座る。


「それじゃあ、食べる前に自己紹介をしておきましょう。この子が昨日話した受験生よ。私はもうしたからいいとして、……じゃあ杏奈ちゃんから時計回りでしていきましょう。玲奈ちゃんお願いね。」


と亜須香さんが言うと亜須香さんの隣に座っていた無表情少女が席を立ちこちらを見る。


八千草杏奈やちぐさあんな……。17歳……。よろしく……。」


とそれだけ言い席に座る。……自己紹介も簡潔でその上無表情。俺嫌われてんの?……いや、周りの反応から見るにこれが彼女の基本みたいだな。

八千草さんはとにかく無表情。仮面でもかぶってるみたいに無表情だ。無表情だけども綺麗だ。うん、綺麗な人だ。あれだな、伝○伝のフェ○スみたいだな。まぁ髪は黒色で肩ぐらいまでの長さで、身長は170㎝ぐらいだからフェ○スみたいに超絶美女ではないがな。

八千草さんが座るとその隣の席の無表情青年?が席を立ちこちらを見る。


渡辺甲賀わたなべこうがだ。17歳で君の1つ上だ。しばらくの間かもしれんがよろしくな。」


と言い席に座る。無表情の割には結構しゃべるのね。

渡辺さんは無表情だがなんて言うのかな。カリスマ?まぁこう頼りがいのある人物のオーラだね。あれだ、オリ○ルコン・レイ○ルの削○真○郎みたいだな。髪も伸びていて片目が隠れてるし、身長も俺(180㎝)ぐらいあるからまんまだな。

渡辺さんが座るとその前の席の女の子?いや、ありゃ男か。……まぁいいや、とにかく男の子が席を立ちこちらを見ながら自己紹介を始める。


「僕の名前は松村萌葱まつむらもえぎっていう名前だよ。17歳で君より年上だけど、年なんて関係なしに接してくれたら嬉しいな。取り合えず2日間よろしくね。……一応言っておくけど僕の性別は男、だからね。」


と言い席に座る松村さん。一瞬「可愛いですね」って言いそうになったが何とかこらえた俺は偉いと思うぜ。

松村さんはいわゆる男の娘っていうやつだ。背が低く多分160㎝ぐらいか、黒髪が肩より少し長い感じで、その上童顔でどっからどう見ても女の子に見える。まぁ俺は何となく男だってわかったけど、これじゃ男の娘って言われても仕方がないな。……あぁ、あれだプラ○ス・○ールの藍○絆に似てんだ。

松村さんが座ると俺から見て右側に座っていたほんわかオーラを出す女の子が席を立ってこちらを見る。


「え~っと。霞野綾子かすみやあやこって言います。年は君より1つ上の17歳で~す。ガンナーをやっていま~す。分からないことがあったら何でも聞いてね。とりあえずしばらくの間よろしくね。」


と言い席に座る霞野さん。え?ガンナーって何?スナイパー?ゴ○ゴ13?

微妙に混乱しながらも霞屋さんを見てみる。……うん、まんま朝比奈み○るさんだ。いやだってね茶髪だし、ツインテールだし、胸がd……げふんげふん、あれだ、兵器だ、男にとっての最終兵器だね。……まぁそんな感じだ。

霞屋さんが座るとその隣に座っていたなんか触っただけで斬れそうなオーラを纏った女の子が此方を睨み付けながら席を立った。


神成深紅しんじょうしんくよ。17歳で君より年上なんだから気安く話しかけないでね。2日間の間よろしく。」


と言い席に座る。……俺嫌われることした?ってかこれ完全に初対面の俺のこと嫌ってるよね。しかも2日間だけって俺合格できないように聞こえたのですが………………ぐすん。

結構深く落ち込みながら神成さんを見てみる。身長は170㎝ぐらいで八千草さんと同じくらいだな。髪は名前のような紅色で、こう、なんて言うんだろ、キリンヘアー?っていうのかな。……うん、もうこれでいいや。……あ!あれだあれ、○弾のア○アの○リアにそっくりなんだよ。特に睨んだ目とか。

神成さんが座るとその隣、俺の正面にいる褐色っぽい肌色の大人びた雰囲気をもつ女の子が同情?のような視線を送りながら席を立った。


「私の名前は鬼崎桜花きざきおうかと言う者だ。17歳で君よりも年上だが気軽に話してくれて構わないぞ。短い間かもしれないがよろしく頼む(ニヤリ)。ちなみに新庄は大剣使いで私は太刀使いだ。」


と言い席に座る。うん、男口調で姉御肌?っていう感じだな。渡辺さんとは別の意味でのカリスマがありそうだな。あと最後の奴で何となく言っている意味が分かってきた。

ちょっと混乱した頭を整理しながら鬼崎さんを見てみる。身長はだいたい175㎝ぐらいかな。髪は薄い黒色でポニーテールにしているが、それでも腰辺りまでありそうだ。……あれだな龍○真○のポニーテール状態ってところかな。

鬼崎さんが座ると神成さん以外がこっちを向いている。これは俺のターンですね!…………俺神成さんに何か悪いことしたかなぁ。……ぐすん。

そんなことを思いながら俺は席から立ち上がる。


「く……げふんげふん、え~、真祓幸助です。校長と名前が一緒なのは偶然ですんで気にしないでください。16歳だったと思いますね、最近年数えてなかったんで記憶が曖昧なんですよ。え~2日間だけかもしれませんがよろしくお願いします。ちなみに俺はガンランサーです。」


と言い切り席に座る。……あっぶねぇ~つい本名の方で自己紹介をしてしまいそうになっちまったぜ。あと最後のは日本で大ヒット?した某狩猟ゲームの事だと思う。俺はドスの時にガンランスに嵌ってしまいそれからは可能な限りガンランスを使っていたりする。まぁラオの時とかは弓なんだけどな。

そんなこと思いながら安堵していると亜須香さんが……


「じゃあ自己紹介がすんだところでお待ちかねのカレーを食べましょうか。」


と言う。まぁ腹減ったのは事実だし、んじゃいただきますか。

そんなことを思いながら手を合わせる。


「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」


そして戦い(フードファイト)が始まった。

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