第4話久留間学園に到着!
久留間学園(別名:学園島)
久留間学園は中高大のいわゆるエスカレーター式の全寮制の学校である。
基本的には入学したら長期休暇(夏休みなど)お盆、年末年始以外は学園からは出られないのでご注意を。
学園内部にはさまざまな生活必需品や娯楽商品の販売所があるのでそこで購入すること。
S~Iクラスまであり、1クラス50人前後の定員である。
成績が優秀なものはSクラスに悪いものはDクラスに入るようになっている。
Sクラスに近くなるほど教室の設備が豪華になる。
なお、Dクラスは一般的な教室である。
総生徒数は50000人を超えている。
生徒の中には留学生が結構いる。
総面積はおそらく東京都なみの大きさである。
学園島は今なお増改築を繰り返しているため正確な大きさは判明していない。
学園島は海を埋め立てて造られた人工島に建ってあり、東京都および千葉県から入ることができる。
また、この学園は創始者兼校長兼理事長の真祓強哉の道楽によりできた学園であるが学園の偏差値はかのハーバード大学にも勝るとも劣らないとか。
卒業生は主に真祓強哉が社長を務めている会社や研究機関などへ就職している。
また、この学園では『超能力』の研究をしている。
パサ、
俺はメールで送られてきたパンフ(おそらく真祓さんだと思う。あとこのパンフは自分で印刷した。)を鞄に仕舞い、外の景色を見る。横は見渡す限り海、海、海、俺は今、電車に乗って東京から久留間学園へ向かってる途中だ。
試験は8時からで7時には学園に来いと真祓さんに言われていたのでまだ日が昇っていない3時に家を出て、飛行魔術と認識阻害魔術を使って真祓さんに指定された東京の駅へ飛んで行った。
(毎年受験者が多いので駅別に集まらして来させているらしい。)まぁだいたい1時間ぐらい、6時には駅に着いた。そこから電車に乗って現在、海の上を電車で移動中だ。
「ふぁあ」
眠みぃ、あのボイスチャットで試験を受けることになってから3週間。ずっと『魔法』の勉強とか『気』の修行とか試験の勉強とかで睡眠時間が15分だったからすごく眠い。
次創る『魔法』は瞬間快眠魔法だな。などとひとりで眠気と闘っていると……
~ピンポンパンポン~
「久留間学園~久留間学園~お降りの方はお荷物のお忘れなき用ご注意ください。繰り返しお伝えします。久留間学園~久留間学園~」
と言う車内アナウンスが流れてくると今まで座っていた人(ほぼ全員種類が違う学ランやセーラー服を着ている。)が一斉に立ち上がって出口付近に移動する。
俺は席に座ったまま中学時代ほとんど使わなかった学ラン(サイズが合わなくなっていたから自分で直した。)を着て、同じく中学時代ほとんど活躍しなかったショルダーバックを肩にかける。
しばらくすると電車が止まり……
「久留間学園~久留間学園~お降りの方はお荷物のお忘れなき用ご注意ください。」
~ピンポンパンポン~
と言うアナウンスと同時に扉が開き、開くと同時に俺以外の人間が一斉に出口へ向かう。
……すごい人口密度。そんなことを思うぐらい出口付近は人でいっぱいだ。ほどなくして人が少なくなってきたところで俺は席を立ち電車から出る。
「ふぁぁあ」
と大あくびを一つしそのまま改札の方へ行く。周りでは2~3人のグループを作って行動している人が多い。制服が同じグループがほとんどだから友達かなんかだろうな。……っしっかし人が多いいなざっと見でホームには800人ぐらいいんぞ。
なんて思っていたら改札に着く。今日だけは改札は切符ではなく受験票を入れることになっているらしい。俺は財布から受験票を取り出し(受験票は東京駅で配布していた。)改札に突っ込む、少しすると改札の扉が開いたからそこを通り駅の外に行く。
駅の外には大型2階建てバスが10台2列縦隊に駐車していて駅のの出入り口付近に立て看板があった。多分あれが座席表か?。と思いながら見ると……
~~来たものから順にバスに乗ること。なお、席の順番は特に決めていないので好きにすること。7時に出発なのでそれまでは好きにすること。バスに乗いてもよい。~~
「ふ~ん、んじゃバスに乗っとくか。」
ということで俺は一番最後のバスのところに行き中に入る。ふ~ん、けっこう広いのね。バスの中はそれなりに広く1階に50人ぐらい乗れる感じで座席は右窓際、左窓際、んで真ん中の3つの座席でそれぞれを挟んで2つの通路がある。
俺は1階の運転席の後ろにある階段を上り2階へ。2階も1階とほぼ同じ違うのは天井がガラス張りってとこぐらいか。俺は2階の左端の席に座る。
「よっこいしょっと。」
俺は席に座り鞄を足元に置いて背もたれを下げ(最後尾だけど下げることのできる程度には隙間が空いてある。)腕時計を見る。今は6時40分ぐらいか、俺はノートとシャーペンを取り出し『魔法』ための勉強を始める。
50分ぐらいになると粗方席が埋まっていたので俺はシャーペンを鞄に戻し少し周囲を観察する。……が、ガリ勉ばっか。周囲の奴は全員眼鏡を付け単語帳をめくりながら何かぶつぶつ言っていたり、ノートに何かを必死に書いていたりする。
……大変だなぁと思いながらも俺はノートを開き中身を眺めていると……
~ポン~
「只今より、試験会場に出発いたします。」
という男性の声が乗車アナウンスとして流れてきた。それと同時にバスが音もなく動き始める。俺はノートを鞄に仕舞い外を見た。
外は近未来的な街並みで風力発電の風車がが音もなく回っている。街路樹がいたるところに植えておりその傍を学園の制服を着た女子生徒が談笑しながら歩いていた。道には空き缶ひとつない。全てが新しかった。ここでは俺を知るやつは今のところ一人しかいない。
んでそいつが俺に会ったのはもう3年前、さすがにもう覚えてないだろうから俺を知っているものは実質いない。俺はこれからの学園生活に胸を躍らせていた。
……あ、そういや妹は一昨日には家を出て昨日にはここについてんだよ。あと俺は部屋に
~~あばよ!糞おやじ糞おふくろ!:by旧・久我幸助より~~
っていう書置きを残してきた。まぁそんだけだ。
さて、どうなるのかな?俺の学園生活は………
間違いや感想があれば忠告お願いします。