第3話ネット麻雀でボイスチャット
ん~……無理やり?しかも麻雀のルール知らないし……
でも気にしないぜ、それが俺、白銀クオリティー!
……意味あってんのかな?
≪はい!それロン≫
≪な、なにぃ~!っく、負けたぁ~≫
≪ふっふっふ、甘い、甘いよ『源蔵』さん、アメリカのむやみに甘いお菓子より甘いよ!≫
≪な!そこまでかぁ~≫
≪さて『源蔵』さんもう一局やりますか?≫
≪いや、今から仕事でね。今はいいや。≫
≪……そうっすか。わかりました。≫
≪『魔法使い』君は仕事もじゃないのかい?≫
≪いや、俺働いてないんですよ……≫
≪?じゃあ学生なのかい?でも今の時間だと学校で授業じゃないかな?……よかったら教えてくれないかな?≫
≪ん~……んじゃ1つだけ、今世に出まくってる『天才少女』っているじゃないっすか。≫
≪あぁ、居るねぇ確か物凄い美少女だっけ?≫
≪その兄貴っす。≫
≪……………っへ?≫
≪だから、その『天才少女』の兄なんですよ。俺。≫
≪…………………………≫
≪まぁ信じないのも無理ないと思いますがね。んでなんで俺がこんな時間にネット麻雀してるかっというと、ぶっちゃけ引きこもってるからですよ。≫
≪あぁ、なるほど、周りからの差別か≫
≪まぁそんなとこっすね。≫
≪ふむ、……君は中学校を卒業したらどうするつもりだい?≫
≪……まぁ家を出ますよ。んで、国外にでも出て働きますよ。≫
≪ほう、そういうのなら勉強はしてるんだろ?≫
≪もちのロンっすよ。けっこうな数の言語を喋れますよ。≫
≪ふむ、……………≫
≪あの、仕事は大丈夫っすか?≫
≪……………君、うちに来ないかい?≫
≪は?……まさか≫
≪違うからね!君が思ったこととは絶対に違うからね!ごほん、え~っと君は久留間学園って知ってるかい?≫
≪あ~あそこですか、たしか超有名私立学園ですよね『天才少女』が優先枠で入るっていう……≫
≪うん、そうなんだけね。久留間学園は中学から大学まであって普通は中学に入るんだけど、高校になってからも一般入試で入ることはできるんだよ。≫
≪あ~だから、来ないか?と。でもあそこは親や教師からの書類とかいるから親とエレベストより高い隔たりがある俺じゃ、行けませんよ?≫
≪そこは大丈夫だよ。僕は久留間学園の校長兼理事長だからね。書類の偽造位ちょちょいのチョイだよ。≫
≪いや、それ大丈夫なのかよ!?≫
≪大丈夫、大丈夫、なんとかなるって。≫
≪何とかならないような気がするけど……≫
≪で?来る?来ない?≫
≪…………入るときに名前を偽名にしていいなら入りたいけど。≫
≪うん。できるよ。それじゃあ入るでいいね?教師の推薦は僕のをつかわさせてもらうよ。あと入試試験も受けてもらうけど形だけだから気にしないでね。≫
≪いや気にするよ!≫
≪んで偽名なんだけど≫
≪無視すんなや!≫
≪偽名は何にする?いいのが無かったら僕の名字を使うけど?≫
≪あ~んじゃそれでお願いします。≫
≪了解了解、じゃあ試験は3週間後だから場所は知ってるよね?≫
≪ああ≫
≪じゃあ7時に来てね。……あっと仕事をしなきゃ、んじゃ3週間後の試験当日。もしくは入学式の時に会おうね。あと僕の名前は真祓強哉だからじゃあね。≫
≪じゃあなぁ~≫
っていうネットボードゲーム仲間の『源蔵』もとい真祓さんの紹介で俺も久留間学園に入ることになっていたりする。