表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巻き込まれた魔法使い  作者: 白銀
第二章砂漠の都
24/25

第24話装備一新


~ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ~


カチ!


「……………………朝か。」


俺は腕時計のアラームを止めてしばらくしてそう呟きベットから起き上がる。


「はぁ~ぁ。ぁぁよく寝た。」


と呟きながら俺は腕時計の時間を見ると6時00分だった。

まぁ昨日は早く寝たからな。かなりよく眠れたぜ。

そう思いながら俺は念話でリーディアに呼びかける。


(おはよう。リーディア)


と念話で明るく話しかけるが。


(……)


あれ?返事が無い?

と思っていると。


(くー、くー、くー……)


という寝息がかすかに聞こえてきた。

ふむ、まだ寝ているのか。んじゃリーディアが寝ている間に着替えるか。

そう思い俺は空中に魔法陣を描き亜空間から下着と昨日買った服とかを取り出して、今着ている服と『打神鞭』以外の武器を亜空間に放り込み魔法で水を生み出し顔を洗ってから先ほど取り出したカーキのTシャツとカーゴパンツを着る。それから深草色のマントを羽織いマントの内側にある幅が薄いポケットに『打神鞭』を差し込み、手に革の指貫グローブを装着して、防塵ゴーグルを首に掛ける。

ちなみに、靴は遺跡の時から砂漠地帯用の黒いブーツだ。さて、残りの装備だが……やっぱ某魔法剣士みたいな方が色々便利そうだよなぁ。うん。そうしよう。

というわけで俺は亜空間から4つの5㎝程の円形状だが細部まで装飾された銀のプレートに埋め込まれた3㎝程の宝石。呪符タリスマンを取り出す。

この4つの赤、黒、蒼、白の呪符は俺が魔法の原作を元に100%ふざけて作った代物だ。その名も『魔道具:魔血玉デモンブラッド』まぁそのままだ。だけど俺が魔力を込めながら作ったせいか、呪符に組み込んだそれぞれの宝石に魔力流すとその宝石に秘められた属性の魔法が一時的に強化されたんだよね。まぁザックリ言っちゃうと『ルビー:火』『オキニス:地』『ラブラドライト:水』『ダイヤモンド:風』ってな具合にな。

しかも、何もせずに4つの呪符に魔力を流すと4属性が強化されるだけだけど、前ふざけて原作の呪文を少し変えながら唱えたら俺の内包魔力&全属性の魔法が一時的だけど増加&強化したんだよね。その当時はマジで驚いたね。だってネタで作ったものが本当に発動するんだぜ?そりゃびっくりするって。……あ~あと、魔力を流した時にはまた別の効果もあるけど今は割愛だ。……決して、説明が面倒だとは思っていないからな!

とまぁ誰にとも知れず言い訳をしながら俺はブレスレット状の2つの呪符を右手にラブラドライトを左手にダイヤモンドを装着してから、黒い革のベルトの留め金のところにライダーの変身ベルトのように『オキニス』を取り付ける。そんで最後に『ルビー』を首に掛ける。

まぁ、この世界には魔法の品。魔道具マジックアイテムが普通に露店で売ってるぐらいだし付けていても……まぁ増幅ブースト系があるかは分からんが、多分大丈夫だろう。さて、装飾品はこれで良いとして、次は武器か。剣か、杖か、もしくはその両方か。ふ~む……よし。両方で行こう。剣は腰に差しといて杖は自分で持って歩くことにするか。

そう決めたら俺は亜空間からまずは鞘に入った剣を取り出す。

剣はだいたい全長1mで横幅5㎝程だ。まぁ一回り大きいロングソードと言ったところかな?

そう思いながら俺は剣を鞘から抜き、黒色の剣身を眺める。

……うん。剣及び魔法陣共に異常なしだな。

俺は剣を鞘に戻してベルトに付いている専用の輪に鞘を通し腰に吊るす。

この剣。実はこれも俺が原作を元にネタで作った剣だったりするんだよね。その名も『魔道具:|ハウリングソード(共振剣)』という。まぁ漢字名は俺が考えたんだが今は置いといて、この剣も『打神鞭』と同じくアダマンタイト製だ。んで剣身には『打神鞭』と同じく魔法陣を彫り込んでいたりする。まぁ剣の名前で分かる通り、彫り込んだ魔法陣は空気振動で衝撃波が放てるようにするのと振動による高周波振動剣ヴィブロブレードを使用できるようにする。という魔法陣を彫り込んでいてるんだよ。これが地味に強力なんだよねぇ。

しかもこの剣の柄には最終兵器の細工がしてあるんだよね。これは原作を知っている人ならわかるよな?まぁ敢えて言わないけど、分からなかったらwikiを見てね?

と軽く宣伝しながら俺は魔法陣から今度は杖を取り出す。

杖の形状は、まぁ色が黒いっていうだけの普通の錫杖だ。色が黒いのはアダマンタイト製だからなんだけどね。頭部の輪形には遊環ゆかんが全部で12個通してある。ただ単に言霊を効率よく発動するために魔術回路を彫っているだけで、それを除けばマジで普通の錫杖だ。

う~ん。これも何か魔法陣を彫り込んだ方が良いのかねぇ?

なんて思いながら俺は亜空間から投げナイフを10本取り出しマントの内側にあったナイフホルダーの中に差し入れてからバックパックを背負い部屋の外に出る。

俺は廊下に出て隣にある侍女さむらいおんなが寝ていると思われる部屋の扉をノックする。


ドンドンドン


…………返事なしか。まだ寝てるのかね?……ふむ、どうしよ。2人とも寝ているから迂闊に宿から出て行けないしなぁ。…………とりあえず飯でも食うか。

そう思い俺は錫杖をシャンシャンと鳴らしながら廊下を渡り階段を下りて食堂に向かう。

食堂には3人ぐらいの魔族とかの人たちが朝飯と思わしきものを食べている。俺は厨房にいた宿のオヤジに朝飯を注文しながら昨日座っていた席に行き壁に錫杖を立て掛けてから席に座る。ちなみに、注文したのは昨日と同じで『おすすめ』を注文した。さて、何が出てくるかな?


~1時間後~


俺は朝飯(普通にパンとコーンスープだった。まぁスープは紫色だけど)を食べた後、暇を持て余し過ぎて机に頭を乗っけてだらだらしていたりする。だってよぉ一向に侍女もリーディアも起きる気配がないんだぜ?そりゃ暇になるよ。はぁやることねぇな。………暇だからステータスでも眺めてるか。……決して字数稼ぎじゃ無いからな!

そう思いながら俺は服の内側から歯車状のワークカードを取り出し。


「【自情報表示ステータス】」


と唱える。

すると歯車の中心部から俺にしか見えない立体映像が映し出される。

そこには。


≪所有者の現在のステータスは以下の通りです。≫


所有者名:ザザ(久我幸助)


種族:人魔(人間)


身分:冒険者


性別:男


レベル:不明


加護:不明+(砂漠精霊の加護)


クラス:魔法使い

系統:魔法剣士


魔法適性:不明+(砂)


得意武器:全般


不得意武器:無


称号:門番ゲートキーパー


平均体力:B

平均魔力:C

平均精神力:C

平均攻撃力:A

平均防御力:D

平均回避力:A

平均瞬発力:B

運:不明


≪ステータスは以上です。≫


と書かれているのだが。

あれ?何で名前と種族の横にカッコ書きで本名と本種族?が書かれてんの?確か登録した時に見た時は無かったはずだ。

しかも、神殿に行っていないのにクラスと系統のところが埋まっているし得意武器のところも『刀』と『警棒』だったはずなのに全般になってる。それに平均値のところも運以外の不明表記が消えてアルファベットで表示されてるし。なんでだ?

……………………だぁ~!幾ら考えてもまぁったく分からん!どゆこと!?…………ん~クラスの件は推測だけど、普通クラスを入手した後にスキルを入手するところを、俺は先にスキルの方を入手したから多分その逆のことが起こったのかねぇ?

他はぁ~ん~分からん。と俺は考えることを放棄し立体映像を消し去りまたもや机に突っ伏す。

はぁ暇だなぁ。と思いながら机の上で頭をゴロゴロする。……っていうかもう起きてるよな?うし、行くか。

そう思い俺は席を立ち2階に行く。

2階に着くと俺は侍女を寝かしている部屋の扉まで歩いて行き扉をノックする。


ドンドンドン


……返事なしか。

俺は腕時計を見てみるとだいたい7時30分だ。

…………仕方がない。起こすか。

そう思い俺はポケットからこの部屋の鍵を取り出し鍵を開けて中に入る。

俺は侍女が寝ているベットまで歩いていくと。


「ん、んん。スースースー……」


と寝息を立てながら寝ている侍女。

だが、それだけなら良かったのだが。その。なんつうの。前々話を読んでいただけたら分かるように彼女の格好は胸にサラシを巻いていて袴を穿いているだけの格好なんだよね。そんでまぁ用は昨日そのまま放り投げたせいか現在は掛け布団の上に寝ていてしかもサラシが解けて胸が見えてる状態なのよね。

ヤバい。色々な意味でヤバい。主に俺の精神衛生上かな~りヤバい。あとフラグ的な危険でヤバい。エロ過ぎてエロい事なんか考えられないくらいヤバい。

というわけで俺は起こすのをやめてそのまま部屋を出ようとするのだが。


「ハクチィ!」


と盛大なくしゃみをした後両手で身体を抱え震えだす侍女。

この国は砂漠にあるっていうことから全ての建物には冷房の効果がある魔法が掛けられているようでもちろんこの宿も例外じゃない。それでも震えるほどの寒さじゃない。それどころか俺にとっては丁度いい感じの気温なのだ。

だが、上半身裸の彼女にとっては厳しかったようだ。う~ん。此処でコレを無視して部屋を出るとこれまた俺の精神衛生上よろしくない。……やれやれ、仕方がない。

そう思い俺は空中に魔法陣を描き亜空間と繋げ、亜空間から夏用の掛け布団を取り出す。布団を持ったまま俺は寝ている侍女に近づき足元から布団を掛けてやる。すると。


「ん、んん。あれ?拙者は……」


と言ったところで侍女と俺の視線が合う。

その後、彼女は視線を俺の手元。掛け布団を彼女に掛けてある手を見る。……見方によっては布団を剥ぎ取ろうとしている風にも見えなくもない。ついでにサラシが解けてポロリ状態になっている豊満な胸を触っている風にも見えなくもない。

彼女はもう一度俺の顔を見る。侍女の顔は真っ赤になっていて何か言いたそうに口をパクパクしている。

……はぁ嫌な予感的中だな。

と心の中で呟くと侍女が。


「キッ、キャァァァァァァァ!!!!!!」


と言いながら残像が見えるほどの勢いで俺の鳩尾を殴る。俺は殴られた衝撃で反対側の壁に叩きつけられた。

…………理不尽だ。


感想お待ちしております?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ