第19話スキル・タイトル
14話のスキル説明の≪魔法使い≫を≪魔術師≫へ
俺は今、借りた部屋のソファで亜空間から取り出したポ○ジュースを飲みながら備え付けの本を読んでいる。
借りた部屋は2階の一番奥にある部屋で、まぁ簡単に言うとデカい部屋にベットとソファとクローゼットが置かれていて、備え付けの本が幾つかあるだけだ。そんでまぁそのベットにはリーディアさんが寝てんだけどね。
俺が部屋に戻った時もリーディアスさんは寝ていたよ。…………そんなに長い間気絶するほどの事なのかな?
そんなことを思いながら本を読んでいると。
「あれ、読み終わっちまった。」
ん~、どうしよ。此処の備え付けの本はさっき読んだので全部読んじまったしなぁ。ん~暇だなぁ。リーディアスさんを置いて外に出るのもなぁ。
う~む……あ、そうだ。スキルとタイトル見てみようか。……うん、そうしよう!
俺は歯車のペンダント状のワークカードを手のひらに乗せて。
「【自特殊能力技能表示】」
と呪文を唱える。
すると歯車から俺にしか見えない立体映像が表示される。立体映像には。
≪自特殊能力技能表示は以下の通りです。≫
≪ユニークスキル≫
―魔眼
・以下の効果を持つ眼
>『眼』
・モノの構成と情報を読み取り『窓』に映し出す。
>『千里眼』
・認識していればどんなに遠くの場所でも『窓』に映像を映し、別の『窓』に構成を映し出す。
・使用中は触覚を除く四感の機能が全て停止する。
>『邪眼』
・見た者に絶望の状態異常を相手に与える。
・出力を高めれば見た者の精神を破壊する事も出来る。
・出力過多で自分の精神が損壊する可能性もある。
>『念力眼』
・見た物質の情報を書き換える(破壊や変形)ことができる。
・質量を減らしたり増やしたりすることはできない。
・活動している情報(生命体とか)の書き換えはできない。
>『心眼』
・眼を閉じることによって周囲の全ての構成と情報と10秒先までの未来を先読みし『窓』に映し出す。
・使用中は触覚を除く四感の機能は全て停止する。
>『???』
・Unknown
>『???』
・Unknown
~※モノは生物、物質、魔力の類の全てを指す。※~
―魔法使い
・自身内包魔力及び周囲自然魔力を行使可能。
・魔法適性に決められたものが無くなる。
・自身内包魔力を行使する場合は『言霊』、周囲自然魔力を行使する場合は『魔法陣』という構成で魔法を行使する。
・行使する魔法の消費魔力を大幅に減らし、威力を高める。
・新たな属性や魔法を『神々』の許可なく作成可能。
―気功使い
・自身の気及び自然界の気を行使可能。
・自身だけでなく所持している武器の強化もできる。
・気を行使する場合は能力強化と1部の術しか行使不可能。
・行使する気の消費精神力を大幅に減らし、効率を高める。
―魔工技師
・魔法と機械の融合体の道具などを造りだすことができる。
・造りだした物は動作不良を起こさなくなる。
・造りだした物は素材以上の能力を持つ。
≪レアスキル≫
―威圧の眼光
・所持者を見た者の戦意を消失させる。
・ある程度の実力者には効果はない。
≪スキル≫
―気合流戦闘術
・久我幸助が『バイト』の関係で作らざるえなかった流派。
・主に1人対大人数を相手にする戦闘術。
・あらゆる武器を使用する流派のため、このスキルで全ての武器系統のスキルを兼ねている。
―高速思考
・思考速度の高速化。
―臆病走り
・敵に背を向けて逃げる場合脚力を大幅に強化する。
≪以上です。≫
と書かれていた。
…………ほ、ほほぉ、け、結構あるじゃないか。てか『魔眼』もスキル扱いになるんだ。…………ふむ、書かれていることはほとんど俺が知ってることだが、『???』ってなんだ?う~ん俺が把握してない『魔眼』があるのかな?……まぁいいか。
あれ、魔法使いは≪ユニークスキル≫なんだ。……そういや≪スキル≫には≪魔術師≫があったな。此処の世界では魔法使いじゃなくて魔術師なのかな。う~ん、どう違うんだ?……わかんね。まぁ俺には関係ないかな。
気功使いも≪ユニークスキル≫か。……あれ、気って武器にも使えたんだ。知らなかったなぁ。今度から使うかな。
うん?魔工技師?……ふむ、どうやら魔道具を造るための≪ユニークスキル≫か。ふぅん、この効果があればもっと複雑なのも造れるな。今度造るか。
威圧する眼光か、そういや『バイト』の時に諸事情で襲い掛かってきた下っ端を睨み付けたら即行で逃げてったけどコレかな。……違うか。ってかある程度、ってどの程度なんだろうか。せめてレベルで書いてほしかったよ。……まぁいっか。
おお!俺が創った気合流が≪スキル≫になってる!なんか嬉しいぜ!……ぉ、ぉお!なんか全武器スキル兼ねてるよ!スゲェ!……って今更だけど俺の本名が書かれてるんだけど。……これって消せないかなぁ。……消せないよなぁ。はぁ。
高速思考……あれ、俺これ何時習得したっけ?…………………………あぁ、『バイト』で習得せざるえなかったっけ。
チ、臆病走りって…………いや、もう何も言うまい。
……………此処まで読んでみて思ったんだけど……これってメッサ強いんじゃね?…………いや、まだちゃんと戦ってないからどうとも言えんか。
さて、んじゃ次はタイトルを見てみますかな。
「【自称号表示】」
そう呪文を唱えるとさっきまで出ていたステータスの立体映像が消えて別の立体映像が映し出された。その立体映像には。
≪自称号表示は以下の通りです。≫
―門番:夜明けに笑うモノ
・門前での戦闘では攻守のランクが1つ上がる。
―盤上遊戯連合副将:東の鬼将
・盤上遊戯を使用すると運がよくなる。
―異界より来たりし勇者(笑)
・潜在能力が開放されるかも。
・伝説の武具を装備できるかも。
≪選択タイトル:なし≫
≪以上です。≫
……………………………あれ?地球の時の『バイト』と『盤上遊戯連合』関係で付けられた異名が何故かあるよ。なんでだ?……まぁいっか。考えてもわかんないし。……案外向こうにも神がいて、こっちの神に教えたのかな?
それよりもこの、異界より来たりし勇者(笑)だよ。なんだよ(笑)って。なんで笑ってんの?内容も全部、かも。だしよぉ。漫画的展開だったら絶対こういうのって逆で、できないパターンだよな。
はぁ、んじゃまぁ、タイトルを装備しますかね。……ん?何を装備するかって?そんなもの門番の方に決まってんじゃねぇかよ!なんで好き好んで勇者(笑)を装備しなきゃならないんだよ!
というわけで俺はタイトルの立体映像を操作して、タイトルの装備欄に門番を装備する。
「……ん?」
装備した途端に、なんかこう身体が重くなった?感じがしたがすぐに何時も通りに戻った。
ふむ、タイトルを装備したせいかな。まぁいいか。……しっかし、これだけで門前での戦闘では攻守のランクが上がるのか。凄いなこの世界は。
そんなことを思いながら立体映像を消すと。
「ん、んん。……あれ?此処は……。」
という声が聞こえてきた。
あぁ、やっと起きたな。……さて、んじゃ行きますかな。
そう思い俺はソファから立ち上がりベットに歩いていく。
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