第17話フレンド登録
まぁいろいろロディアスさんが説明してくれたけど、ザックリまとめるとこんな感じだ。
・ワークカード
ワークカードはそれぞれのワーク(冒険者ワークとか、商人ワークとか)の数だけ種類があり、共通する利権や機能と、種類別の利権や機能がある。
―共通する利権。
・身分証明書。
・国境通過許可証。
・系列店舗割引証。(最大3割程)
・国営施設入室許可証。(重要施設外)
―共通する機能。
・自情報表示
・自特殊能力技能表示
・自称号表示
・自現在地図表示
・他登録者表
・他交信
等があり、他にもあるみたいだが大したことは無いと言われて省かれた。まぁ、いいか。んじゃ次。
―種類別の利権。(この場合は冒険者ワーク)
・都市内での武器の携帯。(制限あり)
・各国無制限魔物討伐許可証。(無期限)
・秘境調査許可証。(無期限)
―種類別の機能。
・亜空機能
・図鑑補足
・対象補足
等があるみたいだ。他にも細かいモノがあるみたいだがたいして使わないとかで省かれた。まぁ、いっか。
んで、さっきザックリ纏めたので読んで字の如くのモノは省くとして、それ以外で詳しく説明されたのは。
―ステータス
・所有者名
読んで字の如く。
・種族
読んで字の如く。
・身分
読んで字の如く。
・性別
読んで字の如く。
・レベル
強さの目安で、数値で表される。高ければ高いほど強い、ということ。
ワークではレベルで受けれる依頼を制限しているんだとか。
このレベルは神殿に行って何らかの儀式を受ければ上がるんだとか。
・加護
実際に存在しているこの世界の『神々』から加護を受けるとこの欄に表示されるらしい。
加護を受けるには神殿に行って何らかの儀式を受ければいいらしい。
加護を受けた『神々』の種類によって内容が変化するらしい。たとえば『火』系列の神なら『火属性』の威力が上がる、とか。
・クラス、系統。
クラスは剣士とか魔術師なんかの一種の戦闘タイプの目安だ。
系統は、例えば剣士なら大雑把に分けて片手剣、双剣、大剣という系統に分けれたりする。クラスが違えば系統も違うものになるらしい。
・魔法適性
適性な属性の魔法を使うと通常よりも威力が高かったりする。また、適性が無いからといって他の属性が使えないというわけじゃないし威力が下がることもない。
まぁ、最後にはその人の力量次第なんだけどな。
・得意武器
読んで字の如く。
・不得意武器
読んで字の如く。
・平均値
平均的な身体能力を評価したものらしく、最高値がSSSで最小値がFだ。
んで、その平均値の説明が。
>体力
無くなると死ぬ。鍛えるとランクが上がる。
>魔力
無くなると死ぬ。魔法を使用するときに必要。魔法を使ったり鍛えるとランクが上がる
>精神力
無くなると気絶する。気を使用するときに必要。魔法のコントロールをするために必要。気や魔法を使ったり精神修行(座禅とか)とかで鍛えるとランクが上がる。
>攻撃力
物理・魔法的戦闘能力。鍛えるとランクが上がる。
>防御力
物理・魔法的防御能力。鍛えるとランクが上がる。
>回避力
もしくは反射神経。直感が冴える。鍛えるとランクが上がる。
>瞬発力
瞬間的走破力。足の速さが上がる。鍛えるとランクが上がる。
>運
幸運、不運、悪運等の運。生まれつきのもので鍛えようがない。この値が何を示しているのかはワーク職員ですら理解していないらしい。
とステータスはこんな感じだ。んじゃ次。
―スキル
これはこの世界ができた時からあったとも、『神々』が暇つぶしに創ったとも言われているみたいだ。
んで、具体的に言うとスキルとは特殊な能力や技能の事で例を上げるなら≪スキル:戦士≫というスキルがあり、このスキルは持っている剣と斧の斬れ味や耐久力を上げる、というスキルらしい。まぁ、効果はしょぼいみたいだがな。
このほかにも≪魔術師≫や≪剣士≫などの戦闘系や≪釣り師≫や≪料理人≫などの日常的なスキルなどもあったりする。
そんで、スキルはスキル、レアスキル、ユニークスキルと3種類がある。まぁ遊○王レアリティで言うとノーマル、スーパーレア、ウルトラシークレットレア+5といったところかな。んでこのレアリティの順に習得レベルが違ってくるらしい。
スキルの習得は何らかの条件をクリアすれば習得できるらしい。たとえばさっき言った≪戦士≫なんかは神殿で入手できるクラスが戦士になれば入手できるらしい。あとは≪釣り師≫なんかは大物の魚を何匹か吊り上げると入手できるらしい。このあたりの入手条件は人によって変わるみたいだ。
こんなとこかな。あぁ、あと俺はまだスキルは見ていなかったりする。どうなってんのか楽しみだ。
―タイトル
これもこの世界ができた時からあったとも、『神々』が片手間に創ったとも言われているみたいだな。
具体的に言うとタイトル、いや称号は≪スキル≫に似ていて習得するとその称号の内容で特殊な能力や技能を習得するらしい。例えば≪火を従えし者≫という称号がある。これはその称号を持っている者がある程度炎を自在に操ることができるみたいだ。まぁライター、いや此処の世界でいうと蝋燭並の火しか操れないみたいだがな。
このほかにも≪デザートを狩りし者≫や≪制覇する者:食べ物≫な~んてモノもあるみたいだ。
そんで称号はステータスに装備?っていう表現でいいのかな。まぁ装備でいいや。称号はステータスに装備できて、装備したらさっき言った称号の効果を得ることができるみたいだ。ただし、装備できるのは1つのみ。
んで、称号にはレアリティが無くて進化?と言うのかな。なんか一定期間称号を装備していたら、その称号が進化するみたいだ。そうだな、例を上げるとしたらさっきの≪火を従えし者≫。これが進化したら≪炎を従えし者≫という称号になるらしい。
称号の習得は一定人数以上の認識、もしくは神から認められたら習得できるみたいだ。分かりやすく言うなら≪勇者≫だな。多分、おそらく、いや確実にイケメン君が習得してるだろうな。……うん、もうなにも言いたくない。orz
はぁ、こんなところかな。……あ、これについてもまだ俺は自分のを見てないけどな。楽しみだ。
―マップ
……これは…………説明する必要あるのか?………………一応言っとくか。
登録した地図を立体映像で映し出し、現在地を表示する。
以上!
―フレンド
これは……あれだ。登録している人のステータスを一部、自分のカードで表示できるようにする。っていう感じだ。
この一部ってのは名前、性別、現在地(本人の許可が必要)、レベル、所属ギルド、生存の有無がカードに表示される。
こんだけかな。
―コンタクト
これはフレンドに登録してある人と通信できる。という機能だ。
主に通信、メール、掲示板っぽいモノがある。メールはそのままで、通信はトランシーバーみたいなモノだ。掲示板は登録していない者でも文字で話し合う?事ができる。
ということだけだ。……携帯?
―ポケット
これは俺の亜空間と似ているな。……まぁ、俺の亜空間と違って時間概念があり、収納量が限られてるんだけどね。
俺の亜空間は時間概念がなくて入れたら入れた時の状態のまま保存されて、収納量がほぼ無限なんだよねぇ~。
だから此れ、使わないけどね。
―ブック
魔物の情報を立体映像を出して表示する。ワークに行って手続きをすると情報が更新される。
かなり詳しく表示されるので結構便利。
―ナビゲーション
ブックの音声版。簡易型の人工精霊がカードの中に入っており、知りたい情報を言うと教えてくれる。まぁ、いわゆるAIって奴だな。
まぁ簡易型の人口精霊だから人格はなく、学習して成長もしないらしい。
…………魔改造して人格を持たせてみるか。
「ふぅ、とまぁ長々と説明したわけだがカードの説明はこんなもんだな。」
とロディアスさんが右肩に左手を置き首を回している。
「俺も疲れよ。」
と言いテーブルに突っ伏す俺。
「そ、それで、あ、あの、と、登録を~。」
と俯きもじもじしながら言う魔女っ娘。
すごく可愛い!!っは、いかんいかん冷静になれ!
「あ~、はい、はい。んじゃしますか。」
「は、はい!」
「それでは僕も。」
「儂もついでにな。」
と3人が言ってきた。
俺は右手の平をテーブルに置き、その上にペンダントを置いて。
「【他登録者表】」
と呪文を唱えると歯車から立体映像が出てくる。
立体映像には。
≪登録者表≫
合計0件
追加登録しますか?y/n
≪以上です≫
と書かれている。
「じゃ、じゃあ、や、やりますね。」
「ん、どうぞぉ~。」
と俺が返事をすると3人は空中を操作?し始めた。
すると。
~ポーン~
という効果音と共に登録者表に小さな立体映像が3枚現れた。
そこにはそれぞれ。
≪フレンド 所有者名:リディシア・クロウシア 登録しますかy/n≫
≪フレンド 所有者名:パロク・クリスティン 登録しますかy/n≫
≪フレンド 所有者名:ロディアス・カロスティー 登録しますかy/n≫
と出てきた。
俺は全部yを押す。すると登録者表に名前が出てきた。ふむ、どうやら登録されたみたいだ。
なんかパッと見は、モン半のギルドカードリストみたいだな。
「じゃ、じゃあ、ザ、ザザさんも……。」
「ん、ほいほい、っと。」
俺は立体映像を操作して3人に情報を送る。
「あ、き、来ました。あ、ありがとうございます。」
「来ました来ました。ありがとね。ザザさん。」
「登録しとくぞ。」
「へいへ~い。」
はぁ、もう疲れたよ。
そう思いながら俺は再度テーブルで突っ伏す。ガクリ
感想お待ちしております?