俺が異世界へ行って何が悪い?
※ここからは基本的に故視点で進みます
故「ふぁ~あ・・・」
授業中俺は屋上で寝ていた・・・
別に俺はあんなつまらない先生とか言う偉そうなオッサンやらオバサンやらの話を聞く気はサラサラ無い。
そんな事を考える内に俺は深い眠りに就く・・・
――――
―――
――
―
?「・・・ちゃん・・・
ユー・・・
ユーちゃん!」
誰かが俺の耳元で呼んだ。
こんな呼び方をするのはこの世で一人だけ・・・いや、というか逆に俺の事をこんな風に呼ぶ奴は一人しか知らない。
故「恵里・・・何?」
この何処にでもいそうにない可愛い顔をした女は幼なじみの榊 恵里。
頭もよくて顔も良い。言わば学校中のマドンナ的存在。
恵里「何、じゃないよぉー。学校終わっちゃったよ?帰ろうよ・・・」
故「マジッスか?
って・・・ガキじゃねーんだから一人で帰れよ!」
恵里「むぅ~ケチぃ~!」
恵里は頬をプク~っと膨らませて拗ねていた。
そんなブリっ娘がやれば非常に腹立たしい光景がコイツがやれば何故こうも可愛く映るのか・・・
故「さっさと帰れよ・・・」
コイツ結構モテるから男子の視線が怖いんだ。もう毎日周囲の人間からの羨望が痛い。
でも俺はコイツが・・・恵里が好きなわけです。幼なじみとしてじゃなく女性として・・・
だからコイツの喜んでる顔が好きなんですね、わかります。
だがしかし、現実はそう甘くないと俺に囁きかける。
故「お前彼氏出来たんだろ?
俺なんかと帰って喧嘩になったら悪い・・・・」
嘘だ。ただ惚気を聞きたくないだけで本当は一緒に帰りたいと思っている。
俺、昔はもっと素直な良い子だったんだよ?
自分で言ってちょっと恥ずかしい///てへ?
恵里には彼氏ができたという噂がある。
噂は噂だと言う奴もいるだろうがこの情報はほぼ100%に近い情報筋から流れているので間違いはまずない。
恵里「ユーちゃんまでそんな事言うの?」
恵里はそう言って一瞬悲しそうな顔をして屋上から走って出て行った・
俺、何か悪い事言ったっけか?
故「俺も帰るか・・・」
―――俺は帰り道の途中の河原で不良達に絡まれていた。
いつもの事だからいつも加減したりしてやってるつもりだ。
でも今日は恵里のあんな顔見てしまって胸がモヤモヤしているので手加減などできそうに無きにしもあらず・・・・みたいな感じです
不良A「ゴラ゛水無月今日という今日はお前に死んで貰うぜ!!!」
・・・・・・・どの口がそんな言葉をほざきやがりますのですか?
故「失せろ・・・今日はお前らの相手してる気分じゃねー。」
不B「ナメたことヌかしてんじゃねーぞ!ゴラ゛!!」
《ドンドンドン》
頭の中でドアを叩くようなデカイ音がした。
故「何の音?」
不C「音だぁ?んなモン何処から聞こえんだよ!?」
《怒ってらっしゃるのですか?》
頭の中で声がする
故「誰!?住居・・・・いや住居じゃないから頭不法侵入だ!!」
俺は空かさずその声に対して聞いた。
不A「誰と話してんだコイツ?」
不B~F「ダハハハハ」
不良達の下品な大笑が辺りに響くが、俺はそれを無視する。
《私は貴方の味方、貴方は私の主・・・貴方が望むなら私の力を少し分け与えましょう。
しかし、その力は死ぬまで貴方から離れない。力を捨てたいと願っても遅いのです。》
故「あの、どちらさん?
いや、まぁコイツらちゃっちゃと片付けれるのならいただきたい所存でございますが・・・」
不D「さっさと片付ける!?
ナメたことヌかしてんじゃねー!」
不良達が殴り掛かってきた。
《後悔はありませんね?まずはこのくらいかな・・・
これはほんの一部・・・覚悟が出来たら全てを与えましょう。そうしたら私以外の方達にも力を貰うことになるでしょうからその時はまた・・・》
なんかよく分かんねぇんだけど・・・
まぁコイツら全部片付けるか
“ヒュオー、ヒュオオー”
そう思った瞬間突風が吹き荒れた。
何だ何だ?いきなりその辺のトラックのタイヤくらいなら凄い勢いで飛びそうな突風が・・・
不良たちが宙を舞う・・・・ちょwwwwwwシュールwwwwwwwwwwwwえ、ちょっと待とうよwwwww
面白くなってきたじゃないかwwwww
ただ、ここからどうしろと?
?「イケない!」
“バッ!!”
誰かが俺に飛びついた後、俺は周りに何も無い真っ白な場所にいた・・・
いや、俺のすぐ後ろに人が立っているから何も無くはないか。
ローブに包まれて顔が見えないため性別は分からない・・・
だが背は平均的な男性よりも相当低く声が高いのでチビか女性だろうか?