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吾輩は猫である。夢は秘密である。  作者: ゴリさん


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30 カラフルらいでんズ vs MR3

今日の(あるじ)は、同僚達と多目的ホールで実験をする為の準備をしている。


吾輩が来た時には、実験の様子を撮影する為のビデオカメラが数台セットされいた。

吾輩は到着後すぐに、ユイちゃんに抱えあげられてしまい、自由に行動することが出来ない状態である。



「さあ、今日はCR1の量産モデルとMR3の様子を撮るよ。いよいよ最終段階だ。皆、よろしく!」


ここにはカラフルらいでんズの10体が揃って待機している状態であった。


本家らいでんは、離れた場所で待機している。


毛の色が違うだけで中身はらいでんと同じであるが、それぞれの個体は最初の稼働から数日が経過しており、様々な事を学び始めている。その為、彼らはすでに個性を持っていた。


主達は、まず、10体のカラフルらいでんズの行動から確認していた。


赤い毛のらいでんは、動かず周りの様子を観察している。


青・緑・黒い毛のらいでん達は、じゃれ合っているような行動をしている。


黄色い毛のらいでんは、その3体の周りをキョロキョロしながら歩いている。


ピンクの毛のらいでんは、その場にうずくまっていた。


黄金色・銀色・茶色・白い毛のらいでん達は、ホールの中を走り回ったりしている。



「さて、そろそろいいかな」


主が箱からMR3を10体出して、作動させた。


カラフルらいでんズ達は、MR3にそれぞれが反応を示したが、追いかけて捕まえようとしているのは半数位で残りはMR3の動きを観察しているようだ。



「じょにーとらいでんも混ざってみようか」


主がそう言うと、ユイちゃんが吾輩をおろしてくれた。そして、らいでんが吾輩のそばへ寄ってきた。

とりあえず吾輩は、しばらくカラフルらいでんズ達を観察することにした。


MR3を追いかけている者達は、各々がバラバラに行動している。協力をして捕まえようとしている者はいなかった。少しすると、観察していた者達も動き始めた。


青・緑・黒のらいでん達は、先ほどじゃれ合っていたからか同じMR3を追いかけ始めた。その後を黄色い毛のらいでんが追いかける。ピンクの毛のらいでんは、歩きながら周りの行動を観察しているようだった。


赤い毛のらいでんは、MR3を追いかけてはいるが吾輩達のことも気になるようでちょこちょここちらの様子を伺っているようだった。



吾輩が歩き出すとらいでんも後をついてくるようにして歩き始めた。


吾輩が1体のMR3に狙いをつけて、猛ダッシュにて距離を詰める。そして吾輩の右手を一閃。


「必殺 猫スマッシュ!」


MR3が豪快に弾き飛んだ。ちょうど弾き飛んだ先にピンクの毛のらいでんが歩いていた。


「ボン!」


ピンクの毛のらいでんの横腹辺りにあたり、ピンクの毛のらいでんが横転してしまった。


彼女?彼?は、とても驚いたようで、慌てて誰もいないスペースにダッシュしていた。


吾輩が近寄ろうとすると、逃げるように離れていった。



吾輩は別のMR3に狙いを定め、再び同じように猛ダッシュして距離を詰める。そして吾輩の右手を一閃。


「必殺 猫スマッシュ!」


MR3が豪快に弾け飛び、その先には黄金色の毛のらいでんがいた。今度は顔の部分にヒットしてしまい盛大に横滑りしながら倒れていた。しばらくすると、ピンクの毛のらいでんと同じような行動を取っていた。


吾輩はなんだか少し楽しくなってしまったので、MR3をぶつける遊びをしてみようと考えた。


MR3を3体ほど処理して同じような事をすると、みんなが吾輩を避けるようになっていた。


吾輩に近寄るのは本家らいでんだけになってしまい、なんだか寂しくなってしまった。


吾輩は少し調子に乗りすぎたようである。



「今日はここまでにしよう。最終確認をして第一弾の販売モデルとしよう」


主がそう言うとカラフルらいでんズ達とMR3は箱に収納された。


吾輩は仲良く遊びたかったのに、うまくコミュニケーションを取ることが出来なかった。


次は、調子にのって何かをぶつけたりするのはやめておこうと反省するじょにーであった。





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